プロ選手 等身大/ アイサン 伊藤 雅和選手

あの怪我があったから今がある。

そう胸を張って振り返ることができるよう、

とにかく前を向いて頑張るのみ!

 伊藤 雅和 (いとう まさかず)選手

生年月日 1988年6月12日

出身地   神奈川県出身

脚質  オールラウンダー

 

◎   自転車競技(ロードレース)を始められたキッカケは ?

皆さん、知っているかな?! 一輪車でフルマラソンを走る競技というのがあって、小・中学生の頃はそれに夢中(全国優勝有り)で、実は自転車のことはほとんど頭にありませんでした。しかし、一輪車競技そのものが小・中学生を対象としたものだったため、関係者の方からの勧めもあり、高校進学を機に「車輪が1つから2つになるだけだし、自転車も面白いかも」くらいの軽い気持ちで自転車競技の世界へ。

 

◎   どのようなステップを経て愛三工業レーシングチームに?

ロードレースの競技デビューは遅かったのですが、一輪車は自転車で言う「足がよく回る」というのが速さのポイントだったこと、さらに高校(法政大学第二高校)が自転車競技に力を入れており、指導者・チームメイトにも恵まれたことから、自分が想像していた以上にいい成績を出すことができました。それで、そのまま自転車競技を続けようと、ロードの長距離で特に目立つ存在だった鹿児島県の鹿屋体育大学へ。大学時代は『全日本アマチュア自転車競技選手権大会ロード・レース』で3位、また、ツール・ド・北海道(2008年)ではU-23新人賞をいただくことができました。その結果、アジアツアーのツール・ド・インドネシアに日本代表チームの一員として選ばれ、優勝(第4、第9ステージの2回)という結果も残すことができました。そして卒業後、2011年より愛三工業レーシングチームに加入させていただき、今に至っています。

 

◎ チームの中ではどんな役割を?

一般に「オールラウンダー」と言われる脚質を活かし、チームの戦略に則って、スプリントやヒルクライムなど特化した脚質を持つ選手のアシストをしつつ、レース展開によってはトップも狙っていく感じです。ロードレースはコースごとに特徴が異なり、さらに、レース当日の天候や参加メンバーなどによっても展開が変わります。どんな場面でも臨機応変な判断と対応で、チームの勝利に貢献できればうれしいですね。

 

◎   具体的な例として、夏に行われたシマノ鈴鹿国際ロードレースではどのような役割を。

シマノ国際ロードレース/伊藤選手(左)、中島選手(右)

 

●チーム戦略/スプリント力のある選手、特に福田真平選手で優勝を狙う。(高低差もそれほど大きくなく、スプリンターに有利なコース。例年ゴール前でスプリント勝負が繰り広げられる)

●伊藤選手の動き(役割)/真平さんを助けるイメージで、競り合いの中からアタックを何回かかけ、競合する選手のスタミナ消耗を図る。チームメイトと協力し合い、トップ集団に伊藤選手を送り込み、自分自身もチャンスがあれば勝ちに行く。

●結果/真平さんをアシストしつつ、僕自身もトップ集団に食らいついていきたかったが、最後のスプリント勝負にはからむことができず9位という結果に。真平さんが2位で表彰台に上がってくれたので、チームの勝利に貢献できて良かったと感じることのできるレースでしたが、個人的にはまだ昨年の怪我から回復していないなぁという、、、

 

◎ 怪我とおっしいますと?

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、昨年(2014年)のアジアツアーの「ツールド・ランカウイ」(マレーシア)で落車し、左大腿骨骨折という大怪我を負ってしまいました。そのせいで、昨シーズンは3月以降すべて棒に振ってしまい、今年もシーズン前半はまったく思うように走れませんでした。手術も落車直後と、骨を固定するために入れたボルト等を取り除くために後からも受けています。術後は左脚に負荷をかけてはいけないので、その度に脚をまったく動かせない期間があり、関節が硬くなって可動域は狭くなるし、筋肉もどんどん落ちていくのが分かる状態で、ネガティブな気持ちにならなかったと言えば嘘になります。

 

◎そこからリハビリを頑張って、1年ちょっとでここまで回復されたのですから、スゴイと思うのですが‥‥?

それはそうかもしれませんね。いまは大分良くなりましたし。でも、プロとしては万全の状態でレースに臨むべきですから、1日も早く元通り、さらに、支えてくれるチームや家族のためにもそれ以上の状態を目指したいです。自分の勝ちのパターンとしてはレース後半にアタックし、そこから逃げに入り、そのままゴールまで突っ走るというのが理想なので、早くその状態をつくれるよう頑張ります。

 

◎回復する上で気をつけていらっしゃることはありますか?

結婚を機に寮を出て家族と住んでいますが、毎日の食事の中で筋肉の元となる良質なタンパク質や、骨を強くするカルシウムやビタミンD等の栄養素をバランス良く、しっかり取るよう気をつけています。またトレーニングでは、骨折によって脚の筋肉量をはじめとした左右のバランスが変わってしまったので、それを整えることに力を注いでいます。とは言え容易ではなく、あそこが改善すればここが気になるいった状態が、まだちょっと続いています。

 

◎チームで行われているマッサージも回復に役立ちますか?

もちろんです。レースシーズン中は結構頻繁にマッサージしてもらえますが、マッサージが多ければ多いほど回復してくる感じがあります。

 

◎ トレーニングメニューとしてはどんなものに力を入れていらっしゃいますか?

怪我からの回復という意味では、2分走(もがき)など短期間でパワーを上げられるメニューに力を入れています。

 

◎怪我とは無関係に日頃から気をつけていらっしゃることは?

食事についてですが、食べる順番にこだわっています。もう少し詳しく言うと、食後血糖値が上がりにくく、太りにくくなる食事方法としてマスコミでも話題になった、「野菜から食べる」低GI食事方を実践しています。

 

◎最後に、ファンの皆さんから呼んで欲しいニックネームとかありますか?

アイサンで走り出した頃から「イトウ~」と声を掛けていただき、その呼ばれ方に愛着があるので、これからも「イトウ」と気軽に声をかけていただければ。思うように走れない時も、いつも応援してくれる皆さんに心から感謝しています。これからもアイサンの応援をよろしく、&イトウのことも暖かく見守っていただければと思います!

ツールド熊野 /伊藤選手(右)

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伊藤選手、取材中はずっと言葉を選びながら慎重に話されていたのですが、終わったら一転してフレンドリーな笑顔に。まだ本調子でないタイミングで取材にご協力いただき、心苦しく思いつつ、
どうもありがとうございました。


チームメイトの皆さんから「伊藤選手は明るいムードメーカー」という情報も。次は本領発揮したレース後に、満足の笑顔をぜひ取材させていただきたいと願う編集部なのでした。

 

次回の『プロ選手 等身大』は、愛三工業レーシングチームの小森亮平 選手のお話をご紹介します~。お楽しみに!

綾部勇成選手紹介記事はこちらから

中島康晴選手紹介記事はこちらから

福田晋平選手紹介記事はこちらから

 

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