加瀬加奈子選手にお会いしました。

「ガールズケイリン」  加瀬加奈子(カセカナコ)選手にお会いしました。

 

この日初めてお会いしたガールズケイリン1期生、加瀬加奈子(カセカナコ)選手は

とっても話しやすく、とってもお茶目な女子であり、

そして、1年前の悪夢の大事故から復帰を果たした選手です。

 

アッケラカ~ンと、事故後のことを話す姿からは

1年前のレース中の落車が、

一時意識不明になるほどの深刻なアクシデントだったとは

微塵も感じさせませんでした。

 

それには彼女の人柄ももちろんありますが、

大きなわけがあったのです・・・・。

 

 

レースのトラウマは????

フラッシュバックすることは???

なぜ、今も走れるのか?

なぜ、今も闘えるのか!?

に迫りました。

 

 

1年前のその事故は、

レース中、ジャンが鳴りスピードを上げていこうとしたその時起こりました。

前の選手が落車、その選手を避けきれず、

加瀬選手は首からバンクに叩きつけられたのです。

7人中、6人が落車する大事故となり、

加瀬選手は急性硬膜下血腫と診断。

選手生命どころか一時は日常生活にも支障がでるのでは・・・とも

心配されたたといいます。

それでも、約3ヵ月後にはレースに復帰した加瀬選手。

 

一体、どんな方なのか!?!?!

 

 

まずは単刀直入にお聞きしました。

 

レースに対する恐怖心はありませんか?

まったく無いんです。

 

それはなぜだと思いますか?

全く、記憶が無いからです。

落車した記憶が全く無いんです。

正確には落車の前後を含めた記憶が無いんです。

 

事故で失ったものもありますが、

レースの記憶を失ったことはある意味良かったのかなと。

落車で鎖骨骨折をする選手のほとんどか、

落車の記憶があるから恐怖心でいっぱいで・・・という

話も良く聞きます。

なんで加瀬さん走れるの??怖くないの??

って聞かれたりもするんです。

怖くないよ~、だって記憶がないんだもん~って答えるんですけどね(笑)

選手としてやっていく上では落車の記憶がないのはよかったですね。

 

落車についてはどう理解していますか?

レースの映像が残っていて、それを観たので状況はすべてわかります。

それでも記憶が無いので他人事のようにしか思わないんですよ。

その時の恐怖とか、痛みとか、全くないので。

極論すると「痛そう~」っていう感じです。

 

それでも、自分の身に起こったこととして考えると

選手を続けていくことに不安になったりすると思いますが??

 

事故後、母に聞いてみたんです。競輪選手、続けられるかな?みたいに。

そしたら「引きこもりで家にいても、どっかにつまずいてころんで怪我したり

命を落とすこともあるんだから」って、あっさり言われて(笑)

なるほど~って思ったんですよ(笑)

競輪選手としての後遺症もなかったので続けようと。

 

それでも事故後はいろんなことがありました。

自分が自分じゃないって思ったり・・・というか感じたり。

なんか変なんですよ。

今は大丈夫ですけど(笑)

かなり長い期間でしたが、ずっと、上から自分を見ている気がしてたんですよ。

なんか怖かったというか・・・・不安だった。

もちろん病院で相談もしてました。

仲間や友達、みんなに「私がワタシじゃない」って言いまくったら

「アンタは加瀬!まちがいない!!」ってその度に言ってくれたので

「私はワタシ!」って何度も言い聞かせていました。

いつのまにか、そんな感覚もなくなっていったので、

今思えばその時もまだ病んでたんでしょうね(笑)

 

そんなこともあったんですね・・・・。

 

ところで、事故のフラッシュバックもなくレースへの恐怖心もない・・・・、ってことですが

今の加瀬選手にとって怖いことってありますか??

 

「ニオイ」です。

 

ニオイ????

 

実は落車で嗅覚を失ってしまって・・・・

病名は「嗅覚脱失」

 

汗臭いかな?

魚、焼けてるのかな?

腐ってないかな?

が、わからないんです。

賞味期限は切れてないけど、本当に大丈夫??って。

正直、それが一番怖いですね。

 

例えば、ラーメンを食べで熱い!はわかるけど、

「塩」か「みそ」か「しょう油」かは目で判断するしかないんです。

 

このコーヒーも(この時飲んでいたコーヒーのこと)

今、ブラックコーヒーを飲んでいるって思っているから

コーヒーってわかるんだけど、ただ飲みモノを渡されて飲むと、

にがいな?何??ってなるんですよ。

 

え・・・・・っ。

それは辛いですね・・・・・。

 

さすがに一瞬言葉に詰まりましたが

あまりにあっさり話すので、ことの重大性を感じられにくかったのも事実です。

 

冷静に考えれば考えるほど、それはとても辛いはずです。

一生治らない・・・・というのですから、なおさらです・・・・。

 

こちらの驚き、うろたえを感じたかのように

「ま、悩んでても仕方ないので~」と、

笑ってその場を和ませてくれた加瀬選手は本当に気配りのできる方です。

 

 

今の体調は?

トレーナー曰く、パワーは5割くらい戻ってきてると。

それでも左右差があって左が弱いんです。

 

そういった後、いたずらっ子のように目を輝かせた加瀬選手は、

 

そうそう~、左右差といえば・・・・、

事故後5日目くらいに地元に転院した時のことですが

東京駅でまっすぐ歩けなくて人にぶつかりまくって歩いてたんですよ。

自分ではまっすぐ歩いてるつもりなので、なんで人がぶつかってくるんだろう??って

思ってて。

母に「まっすぐ歩きなさい!斜めに歩いている!」と、言われるまで、全く気づかなかったりもしました。

 

それに・・・・・

「転院します!地元に帰ります!」って師匠に電話をしたんですけど

「5回目!加瀬、5回目!その電話!お前さ~、オレも忙しいんだからさ~」

とか、言われたりもしました。

 

同じ報告を5回も電話しちゃってたらしいんですよ。

もちろん、ふざけてなんかないですよ。

ちゃんと師匠に報告しなきゃ!っていう思いでかけてただけで。

怖いですよね。

MRIの写真をみた母から「脳のしわが何にもなかった」

って聞きましたけど、その影響でしょうね(笑)

 

 

最初から最後まで自分のことではなく、他人のコトのように

話し続けた加瀬選手。

「レースの記憶がない」のが救いで選手を続けられている・・・・。

それだけですよ。と笑って話してくれた加瀬選手。

 

 

スポーツ選手って、みんなこんなに強いんでしょうか???

 

精神的な強さとポジティブとが合わさると、

ここまで強くなれるものなんでしょうか??

 

心配させまい、暗い話にさせまい・・・の思いから

自ら「笑い」を交えて話す加瀬選手には人としての魅力をとても感じました。

 

肉体的にも精神的にも大きな大きな壁を乗り越え、

今もなお、戦い続けている加瀬選手。

 

大舞台で活躍する姿をぜひ観たい!!と強く思いました。

 

 

インタビュー終了後、

 

「ハイ!今は~、今はもちろん大丈夫です」(笑)

と、最後まで サービス精神旺盛で笑って話してくれた加瀬選手、

ますますのご活躍を期待しています!!!!!

 

がんばれ!加瀬選手!!!

 

 

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