KINAN Cycling Team出場 ツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール
第2ステージは落車に苦しむも6人全員が次につなげる走り

13nd April 2017
●ツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール(Tour du Loir-et-Cher) 第2ステージ ラ・フェルテ=アンボー~ヴルヌー=アン=ソローニュ 184km
● KINAN Cycling Team 出場選手
山本元喜
椿大志
阿曽圭佑
中西健児
野中竜馬
雨乞竜己

IMG_7598 ステージでチーム紹介を受ける KINANCyclingTeam。

左から野中、阿曽、椿、山本、中西、雨乞

 

 

UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム、KINAN Cycling Teamが出場して いるツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール(Tour du Loir-et-Cher、UCI ヨーロッパツ アー 2.2)は現地時間 4 月 13 日、第 2 ステージを実施。3 選手が落車に見舞われたものの、 メンバー全員フィニッシュし、次へとつなげた。なお、チーム最上位は雨乞竜己の 29 位 となっている。
KINAN Cycling Team にとって 3 度目の出場となるこの大会だが、激しいポジショニ ングや強風、悪天候、荒れた路面などさまざまな要素が混在する高難度のステージレース。 前日の第 1 ステージからその傾向はすでに見られており、チームとしては様子をうかがい つつ、チャンスがあれば攻撃するスタンスで臨んでいる。メンバーは雨乞のほか、山本元 喜、椿大志、阿曽圭佑、中西健児、野中竜馬の 6 人。

パレードスタート。中西、山本、1 人置いて阿曽の姿が見られる

 

 

第 2 ステージは、前半に 2 カ所の山岳ポイントが設けられるが、おおむね平坦基調。ハ イスピードの展開が予想されたが、KINAN 勢は序盤から積極的に逃げにトライ。アタッ クを試みるが、やはりプロトン全体のスピードが上がっており思ったように決まらない。 その間、集団内でのポジションを上げようとしていた中西が落車するハプニングもあった。 無事集団復帰を果たしたが、本場ヨーロッパの洗礼を浴びた格好だ。
結局、スタートから約 2 時間でようやく逃げグループが形成された。ここに KINAN 勢 は乗ることはなく、集団に待機しての終盤勝負に切り替え。各選手ともに走りやすい位置 を見極めながら、落ち着いてレースを進めていった。
終盤は 1 周 23km のサーキットを 3 周回。スプリントを狙うチームが少しずつメイン集 団前方を固め、逃げグループとのタイム差をコントロールする。そうした中、2 周回目の 後半で阿曽が落車に見舞われてしまう。残り距離が少なくなるところで何とか集団復帰を 狙ったが、ラストとなる 3 周回目でまたしても集団に落車が発生。ここに野中が巻き込ま れ、阿曽とともに集団復帰が難しい状況となってしまった。
結果的に、最終周回で逃げグループは吸収され、勝負は集団スプリントに。アレックス ・フレーム選手(ニュージーランド、JLT・コンドール)が優勝。

 

 

 

KINAN 勢は、単独で ポジション争いに加わった雨乞が 29 位。途中まで好位置を確保していたが、フィニッシ ュを目前に番手を下げてしまった。椿、山本、中西も同集団でフィニッシュ。

29 位でフィニッシュした雨乞竜己

 

 

椿大志、山本元喜もメイン集団でフィニッシュ

 

 

大会前半の 2 日間は天候に恵まれた一方で、穏やかな風と平坦路によって大きな絞り込 みがないまま終わった。中盤以降は総合争いを含めて、戦いは激化すると見られる。小刻 みなアップダウンやテクニカルなコースレイアウトが、選手たちをふるいにかける。すで にプロトン内では消耗の激しい選手も出てきており、タフなレースにあって KINAN 勢 6 人がどうしのぎ、チャンスを切り拓いていくかがポイントとなる。
第 3 ステージはサヴィニー=シュル=ブレイからヴァンドームまでの 211km。現地時 間 14 日午前 11 時(日本時間同日午後 6 時)にスタートが切られる。
 

ツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール第 1 ステージ(154.5km)結果
1 アレックス・フレーム(ニュージーランド、JLT・コンドール) 4 時間 18 分 37 秒
2 ジェフ・フェルミューレン(オランダ、デストリ・ジョーピールスサイクリングチーム)
+0秒
3 マールテン・ファントリープ(オランダ、メテック・TKH)
4 アルフダン・デデッケル(ベルギー、ロット・ソウダル U23)
5 イェーレ・ドンデルス(ベルギー、チーム ディフェルダンジュ・ロシュ)
6 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、JTL・コンドール)
29 雨乞竜己(KINAN Cycling Team)
138 椿大志(KINAN Cycling Team)
139 山本元喜(KINAN Cycling Team)
142 中西健児(KINAN Cycling Team)
156 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +5 分 34 秒
158 野中竜馬(KINAN Cycling Team)
個人総合時間賞
1 ダミアン・ショー(アイルランド、アンポスト・チェーンリアクション) 7 時間 50 分 50 秒
2 トーマス・ロストラン(フランス、アーミー・ド・テレ) +6 秒
3 ジョーイ・ファンリー(オランダ、デストリ・ジョーピールスサイクリングチーム) +10 秒
4 ジョシュア・フッペルツ(ドイツ、チーム ロット・ケルンハウス) +11 秒
5 ニクラス・ペデルセン(デンマーク、チーム ジャイアント・カステリ) +16 秒
6 レネ・ホーヘムステル(オランダ、ベイビーダンプサイクリングチーム)
45 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +57 秒
141 山本元喜(KINAN Cycling Team)
143 椿大志(KINAN Cycling Team)
146 中西健児(KINAN Cycling Team)
155 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +6 分 31 秒
150 野中竜馬(KINAN Cycling Team)
チーム総合時間賞
1 アンポスト・チェーンリアクション 23 時間 34 分 34 秒
26 KINAN Cycling Team +47 秒

 

 
●監督・選手コメント
加藤康則ゼネラルマネージャー
「なかなか逃げが決まらず、終始早い展開となったレースで、選手たちは疲労したのではないか。どの選手にとっても激しいレースなだけに、突如大きな逃げが決まる可能性もある。第 3 ステージは細かなアップダウンが増え、より厳しいレース展開となることが予想される。今日は 3 選手が落車に巻き込まれてしまったが、次のステージは逃げなど 1 つ 1 つの動きに乗り遅れないようにしていきたい。
ヨーロッパを主戦場とする選手たちはみな体が大きく、当たりに負けない強さがある。それだけに、KINAN Cycling Team の選手たちに訪れるチャンスが少ないが、これからもっと認知されるよう努力してトライできる機会を増やしていく必要を感じている。そんな中でも、選手たちは気持ちでは負けていないし、アタックを試みるなどして何かやってやろうという姿勢が見られる点は褒めてあげたい」
 

 
山本元喜
「まずは KINAN Cycling Team をヨーロッパの選手たちに知ってもらうことが大切。認知されないことには、集団の前方に上がるのにも苦労するし、チームとしてトレインを組んで前へと上がるのも難しい。ただ、雨乞がスプリントを狙う以外は、チームとして逃げに乗るのが最善策なので、自分たちで苦しい思いをしながらレースを経験していくしかないし、走っているだけでは意味がない。
この先もアタック合戦に参加しながら、レース序盤で逃げを決められるようにしていきたい。体調や疲労の度合いを確かめながら、個々があらゆる状況において考えを巡らせながら走っていくことが必要。位置取りはスピードは日本やアジアと全然違うレース。ここで力が出せれば、日本に戻ってからもよい走りができるようになると思う」

山本元喜は引き続き逃げでチャンスをうかがう

 

 

写真紹介

選手がまたがる YONEX 製のバイクはフランスでも注目の的

 

 

ファンからサインを求められる野中竜馬

 

 

 

ファンに YONEX 製バイクの説明をする中西健児

 

集団内を走行する中西健児。手前に雨乞竜己の姿も見える

 

集団内を走行する椿大志

 

 

集団内でレースを進める雨乞竜己

 

 

膝の故障でアルデンヌクラシック欠場を発表したジュリアン・アラフィリップ選手がフィニッシュ地点に来場。フランスのチームで走る実弟の応援に駆け付けた

 

集団内で終盤の周回コースを迎えた椿大志

 

雨乞竜己(左)、山本元喜(中央)も落ち着いてレースを進める

 

集団内で走る阿曽圭佑。終盤に落車に見舞われた

 

 

集団でのポジションを上げる野中竜馬。この後落車に巻き込まれる

 

 

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

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