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連載コラム

連載 自転車徒然草

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第17回「自転車と雨の日対策」

6月といえば、「梅雨」。自転車乗りにとっては、なんとも憂鬱な季節がやってくる。沖縄・奄美地方は例年より早く、すでに4月30日頃から梅雨入りしているが、その他の地域も、もう間近だ。梅雨の間は、じとじとじめじめと、しばらく雨が降り続き、自転車に乗れない日々が続く。自転車通勤やサイクリングを楽しみたくても、この季節は思うように走れないからストレスも脂肪もたまってしまいそうだ…。


自転車の傘さし運転で罰金も

雨の中でも、傘をさしながら自転車に乗っている人がたくさんいる。なかには傘をさした手にケータイを持ち、通話しながら自転車に乗るツワモノまでいたりする。日本では、こうした自転車の傘さし運転が当たり前のようになっているけど、どう考えても危ない。
実際に、傘をさしたり、片手でケータイを使いながら自転車に乗る人が増えたことによって、自転車事故も増えているようだ。そのため平成20年6月、道路交通法とともに、自転車の交通マナーなどを定めた「交通の方法に関する教則」が改正された。傘をさしたり、ケータイの使用による片手運転を禁止し、規制するよう自転車の交通ルールが変えられたのである。自転車の傘さし運転は警察に指導勧告を受けることになり、悪質な運転者には罰金が科せられることもあるようだ。

雨の中では自転車の制動力が落ちる。濡れた路面はスリップもしやすい。そうした状況で傘をさしながらの片手運転をすればブレーキも片輪しかかけられないので、危険度はいっそう高まる。傘をさすなら自転車は押して歩く、自転車に乗るなら雨合羽などのレインウェアを着るようにしたい。レインウェアの準備さえしていれば、雨の日でも快適に自転車を走らせることはできるはずだ。


「防水」と「透湿」の両立が理想

ただ、レインウェアを着ていても、まったく濡れないということはない。フードをかぶっていても、顔が露出している限りは必ず顔は濡れるし、横殴りの雨では襟や裾、袖口などから自然と水滴が入ってくることもある。
さらに厄介なのは、梅雨ならではの蒸し暑さだ。自転車に乗っていなくても、服は汗でじっとり。雨が降ってレインウェアを着たら、なおさらである。長時間走れば、外も中も濡れてしまう。レインウエアを選ぶ際には、濡れない「防水性」はもちろん、蒸れない「透湿性」にもしっかり気を配っておきたい。

当たり前だけど、雨が降ったら自転車に乗らないことが、一番よい雨対策ではある。
僕の場合、雨に濡れるのもイヤだけど、雨の日は何より危険だから、自転車通勤はしない。こんな風に決めていも、場合によっては、雨の中を自転車に乗って帰らなければならないこともある。例えば、天気予報を事前にチェックして、雨が降り出す前に帰宅しようと思っていたものの、仕事が遅くなってしまい、ようやく帰えれると思ったら雨が降り出してしまったとか…。また、時には天気予報が外れることだってあるし、最近はゲリラ豪雨に遭遇することもある。 出かけた先で、ゲリラ豪雨のような急な雨に見舞われると、雨のピークをやり過ごすため、雨宿りをする。でも、自転車は外で濡れっぱなしである。雨が小降りになって、さあ!帰ろうと自転車にまたがると、お尻からじわ〜っと濡れてきて、なんとも不快!とほほな気分に…。
また、ママチャリと違ってスポーツサイクルには泥よけが付いていない場合が多い。雨が止んでいても路面が濡れていると、お尻と背中に泥や水が跳ね上がって汚れてしまうというのも厄介である。


雨天走行には細心の注意を

図らずも雨に降られて、ある程度濡れてしまうと、開き直って走ることもできる。でも、その場合も問題なのは、雨で視界が悪くなったり、路面が滑って危険だということだ。雨の中では予想以上にブレーキの効きが悪くなったり、タイヤが滑ったりする。晴れている時のようなスピードで走行すると止まれなかったり、スリップする危険性があるので、できるだけスピードは抑えて走行したい。
特に歩道を走らなければいけない時は、注意が必要だ。歩道には傘をさした歩行者がいるし、タイルなどの路面状況によってはとても滑りやすい。僕も以前、軽くブレーキをかけただけでツルッと滑って、転んだことがある。

車道を走る場合も、道路に引いてある白線やマンホールなどは濡れると滑りやすいので、ブレーキをかけた瞬間に転倒なんってこともある。雨の日の自転車運転では、タイヤの空気圧を0.5barほど下げると良いと聞いたことがある。要はタイヤの接地面積を多くすることでスリップをしにくくするということだが、空気を抜きすぎるとパンクの危険も増すので慎重に。とにかく雨の日は、安全のために細心の注意を払うこと。昼間でもライトをつけるなどして、クルマからも目立つようにするのもよいだろう。


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