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連載コラム

連載 自転車徒然草

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第33回「公共レンタサイクルで、金沢を走ってみた」


9月の三連休を利用して金沢まで行ってきた。僕が住む名古屋から、自転車で金沢まで本州を横断…といわけではなく、JRで約3時間の旅。お目当ては、9月14日(金)から21日(金)まで開催の「カナザワ映画祭2012」である。一般の映画館やレンタルビデオ店ではなかなか観られないような、映画マニア垂涎の充実したプログラムが楽しめる、この映画祭。これまでに「怪談」「暴力」など、独自の視点のテーマで開催されてきた。6回目となる今年のテーマは「エロス」。海外ポルノ、アニメ、文芸大作、ホラーなど、様々なジャンルの映画の中から、「エロス」をキーワードに厳選した作品群が上映されるというわけだ。


長編短編合わせて28本の映画が上映された「カナザワ映画祭2012」


金沢まで遠征して映画三昧の休日である。せっかくだから映画を観る合間を縫って金沢観光も楽しみたいと思い、インターネットで観光情報をいろいろ調べてみた。すると、今年3月24日からスタートした金沢レンタサイクル「まちのり」というワードが目に止まった。


金沢レンタサイクル「まちのり」のサイクルポート(長町ポート)


「まちのり」というのは、金沢市内18ヵ所に設置された「サイクルポート」と「まちのり事務局」であれば、どこでも借りられて、どこでも返してOKの公共レンタサイクルである。
料金は、1日200円。自転車を借りてから30分以内に、どこかのサイクルポートに返却すれば追加料金はかからず、200円ポッキリで1日何回でも繰り返し利用できる。(ただし、ポート間の移動で30分以上経過すると、30分ごとに200円が加算されるので要注意)
つまりは、1台の自転車を1日ずっと借りる一般のレンタサイクルとは違う。自転車を借りたら30分以内で、目的の観光スポットに近いサイクルポートまで移動して一度返却。目的地を観光した後は、サイクルポートにある自転車を再び借りて、また30分以内で次のサイクルポートへ。まちのりの利用者みんなで自転車をシェアしながら、サイクルポートからサイクルポートへと自転車を乗り継いで観光スポットを巡るというイメージである。


3段変速で快適に走れる「まちのり」のレンタサイクル。
カゴの部分には各サイクルポートの位置を記したマップも装備されている


金沢の街は、主要な観光スポットが中心部にコンパクトにまとまっている。こうした観光スポットへの交通手段としては、各所を巡回する「周遊バス」もあるが、レンタルサイクルを利用すれば移動費用を抑えられる上に、バスの待ち時間もなくなるから限られた時間を有効に使って観光ができる。今回は、金沢にできた新しい公共レンタサイクル「まちのり」を使って、効率よく観光スポットを巡ることにした。



サイクルポートの端末機で簡単登録

金沢の玄関口であるJR金沢駅。その東口を出て右方向に歩き、石川県立音楽堂とANAクラウンプラザホテルの間の道をしばらく行くと、左手の駅東駐輪場のすぐ横に「まちのり」のサイクルポート(自転車の貸出・返却場所)がある。今回の金沢観光は、このサイクルポート「金沢駅ポート」からスタートすることにした。
「まちのり」を利用するには、まず登録。クレジットカードがあれば、各ポートに設置された端末機で簡単に登録手続きができる。


クレジットカードがなくても、「まちのり事務局」または提携ホテルなどの窓口でなら、
登録手続きができる(料金支払いは現金、免許証などの身分証が必要)



「金沢駅ポート」の端末機。タッチパネル画面の指示に添って、
利用期間や利用台数などをタッチするだけで登録ができる


登録の際、自転車のロック解除方法を、「パスワード(1日利用のみ)」「お手持ちのICカード(「Suica」などの交通系ICカード、またはおサイフケータイを使用)」「まちのり専用ICカード(1枚500円)」の3つの方法から選べる。
今回は「まちのり専用ICカード」を作ることにしたので、1日の利用料200円とカード代金500円で合計700円が、後日クレジットカードで引き落とされることになる。
登録が完了したら、借りたい自転車の左側、前輪ロックの部分に「まちのり専用ICカード」をかざすだけで、ロックが解除できる。


ランプが青の点滅になり、ビープ音が鳴るとロック解除完了


ロックが解錠できたら自転車を引き出して、いよいよ利用開始である。
「金沢駅ポート」から、まずは「近江町市場」に向かって出発!


金沢駅東口、伝統芸能に使われる鼓をイメージした「鼓門」

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