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連載コラム

連載 自転車徒然草

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第3回「自転車と映画」

小道具としての自転車

巷では自転車ブームといわれて、スポーツサイクルに乗る人口も増えているようだ。そのうれしい影響か、近頃は自転車ロードレースのドキュメンタリー映画もちょくちょく劇場公開される。また、自転車にまつわる世界各地の映像作品を集めて上映するアートイベントなんかも開催されたりしている。考えてみると、自転車って昔から映画やドラマで重要な小道具になったりしているよね。
自転車が出てくる映画というと、皆さんは何を思い出しますか?

【写真】


絵になる2人乗り

私の場合、頭にぱっと思い浮かんだのが、「明日に向かって撃て!」。西部で名を馳せた二人組みの列車強盗ブッチとサンダスを、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが演じたアメリカン・ニューシネマの名作。この映画の中で、ポール・ニューマンがキャサリン・ロスをハンドルバーに乗せて自転車を乗り回すシーンがある。光あふれる風景をバックに、流れるのはバート・バカラックの「雨にぬれても」。なんとも幸福そうでロマンチックなシーンだったな。自転車が印象的な映画というと、他には「ニュー・シネマ・パラダイス」のトトとアルフレードもそうだ。邦画では、北野武監督の「キッズ・リターン」、大林宣彦監督の「転校生」もあったなぁ。世代によって、きっと思い出す映画も違うのだろうけど…。あれ、私が思い出した映画って、どれも2人乗りだ。

【写真】

2人乗りはいけないことだけど、実は楽しかったりもする。だって、好きな人を自転車に乗せて、あるいは好きな人が走らせる自転車にしがみついてる、そんな一瞬の喜びっていうのもあると思うんだな。だから映画において自転車は、登場人物の親密な感じというか、関係性を表現するのに格好のアイテムだったりするのかも。そして何より自転車って、それが絵になったりするんだよね。

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