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連載コラム

連載 自転車徒然草

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第8回「自転車にヘルメットは必需品!?」

現在の道路交通法では自転車は軽車両である。そのため車と同じ車道(の左側)を通行することが原則となっている。ただ、子供や高齢者などの場合や交通状況に応じては歩道も通行できるようになっている。車道であっても歩道であっても、あるいは整備されたサーキットコースを走る時でも、どんなアクシデントが待ち受けているか分からない。自分の不注意で転倒することもあれば、事故に巻き込まれることもあるかもしれない。万一の安心を確保するためにも、かぶっておきたいのが「自転車用ヘルメット」。最近は自転車用ヘルメットをかぶっているサイクリストを街でよく見かけるようになった。


もしもの事故から身を守るアイテム

僕が自転車用ヘルメットを買ったのは、ロードレーサーを買って間もない頃、自転車レースに出場するためだった。毎年夏に鈴鹿サーキットで開催される「シマノ鈴鹿ロード」。この自転車レースに出るには、ヘルメットとグローブの着用が必須だった。確かにママチャリとは違いロードレーサーであれば巡航速度30〜40kmというのもつらくないし、それ以上のスピードだって出すことができる。となると安全のためにはヘルメットも必需品となるわけだ。ちなみに「シマノ鈴鹿ロード」など日本自転車競技連盟(JCF)公認のレースに出場するには、規定の安全検査をクリアしたJCF公認ヘルメットを使用しなければいけない。JCF公認ヘルメットには公認ステッカーが貼付、もしくは同梱されていて、ステッカーには出荷年も記載されている。

【写真】

【写真左】長年愛用しているヘルメットのGIROアトモス
【写真右】出荷年が記載されたJCF公認ステッカー

僕が買ったヘルメットは、GIROのアトモスというモデル。価格は2万円を超えて決して安くはない。しかし、デザインもかっこよかったし、やはり気に入ったアイテムで気持ちよく走りたいと思って購入した。色はウェアに合わせてマットブラック。ヘルメットを収納できるハードケース付というのがまた、持ち運びに便利で重宝した。レースの時はもちろん、トレーニングをしたり、ロングライドを楽しむ時など、この5年間、自転車ライフに欠かせないアイテムとして活躍してきた。自転車を乗り始めた頃から変わらず使い続けているのは、このヘルメットだけかもしれない。

猛暑がつづく今年の夏、ヘルメットも日差しに焼けて変色したのか、あるいは老朽化でペイントが剥がれたのか、なんだか急に色がまだらになって汚くなってきた。長年使っているから、これも仕方がないことと思っていたが、ヘルメットの内側をよく見てみると、頭にフィットするアジャスターベルトも劣化しているではないか…。プラスチック製のベルト部分が劣化して、強く引っ張れば今にもちぎれそうな感じである。5年間も使っていると、さすがにもう寿命なのだろうか。では、そもそもヘルメットの寿命って、どれぐらいなのだろう…。

【写真】

5年間使っているヘルメットは、色がまだらになり、アジャスターベルトも劣化してちぎれそう


ヘルメットに耐用年数はあるのか?

ヘルメットの取扱説明書を引っぱり出して読んでみると「ヘルメットは通常使用や移動、保管時の小さな衝撃も吸収しています。そのため、ヘルメットの衝撃吸収能力が有効に機能する期間はご購入から3年を目安にお考えください」とあった。さらにインターネットで調べてみると、製品安全協会と日本安全帽工業会では、ヘルメットの耐久性を考慮して有効期間は購入後3年間と定めているようだ。実際には3年で使用できないレベルまで劣化するわけではなく、その使い方や保管方法などで寿命も変わってくるようだ。もちろん使う頻度が高ければ、それだけ劣化も早くなる。
ヘルメットは、耐久性のあるアウターシェル(外側のプラスチック外皮)とインナーライナー(内側の衝撃吸収体となる発泡スチロール)からできている。事故や転倒で、このライナー自体が壊れることで衝撃を吸収し頭部を保護する。ヘルメットが身代わりになってくれるわけだ。一度でも強い衝撃を受けると、外観に問題がなくても見えない部分が損傷し、衝撃を吸収できなくなるので、3年以内でも交換が必要になる。僕の場合、事故も転倒もなく、ヘルメットに身代わりになってもらうこともなかった。でも、さすがに5年間現役では、そろそろ引退もしかたないのかな。


ヘルメットはかぶるべき否か

自転車用ヘルメットは転倒や事故の際に、頭を守ってくれる大切なアイテム。もちろん安全のことを考えると、かぶった方がいいに決まっている。とはいっても「見た目が恥ずかしい」「髪型が崩れる」「面倒くさい」などの理由で、ヘルメットの着用に抵抗を感じる人は多いのではないだろうか。ママチャリでちょっとそこまでお買い物という時に、確かにヘルメットをかぶるとなると…。
でも、考えてみると、僕が原付バイクの免許をとった頃はまだ、原付のヘルメット着用は義務化されていなかった。それが今やオートバイにヘルメットは常識。ノーヘルで走っている原付バイクを見ると「おいおい、危ないな」と思ってしまう。
日本では特に法令化されていないが、オーストラリアやアメリカの州によっては自転車のヘルメット着用は義務化されているようだ。日本でも安全のことを考えると自転車用ヘルメットの着用を義務化すべきなのだろうか…。ただ日本の場合、ちょっとした移動手段として自転車を使っている人が多く、諸外国とは多少事情が異なるかもしれない。また、ヘルメットの着用義務化となれば自転車人口の減少も考えられるし、一長一短がありそうだ。
ヘルメットをかぶるか、かぶらないかと考えると僕の場合、自転車レースに備えてのトレーニングやロングライドなど、「よし、走るぞ!」と決めた時。つまりスポーツやレジャーとして自転車を楽しむ時には必ずヘルメットをかぶる。ちゃんと車道を走り、車やオートバイと同じ意識で交通ルールを守って走るようにしている。軽車両として自転車を走らせることが、僕がヘルメットをかぶる基準となっている。みなさんはどうだろう…。

【写真】

お母さんが運転する自転車の前や後に、
子供を同乗させて走行している光景は、ごく普通に見られる

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