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連載コラム

連載 自転車徒然草

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第9回「目指すはエビフライ!知多半島1周ライド」

今年の夏は、とにかく暑かった!気象庁は、6〜8月の全国平均気温が、明治31年(1898年)の統計開始以来113年で最高だったと発表。特に8月は平均を2.25度も上回っていたとかで、各地で観測史上最高気温を記録というニュースもよく耳にした。まさに、異常気象である。
さすがに連日の酷暑は、自転車乗りにとって少々キツイ。自転車通勤で会社に着く頃には汗だく。昼日中にロングライドしようものなら、まず暑さでバテてしまう。だから僕は、週末に走りに出かける際は早朝5時過ぎに起きていた。自転車トレーニングとして3〜4時間走り、午前9〜10時頃には戻ってくる。なにしろ朝10時頃にはもう、日差しが暴力的だったからね。


エビフライを食べに行こう!

ただ、この暑さも9月になれば落ち着くだろう。そしたら、のんびり、ゆっくりロングライドを楽しみたい。トレーニングのように、走ること自体が目的のライドではなく、ポタリングのような、風景を感じながら楽しく走るためのライド。そこで考えていたのが、僕が住む名古屋市の南に突き出した知多半島をぐるっと1周することだ。半島の先端の師崎まで約75km。1周すれば約130〜140km。この長距離を楽しく走るためには、何か目的も欲しいところだが、やはり海沿いを走るとなると海の幸かな。師崎の近くには、でっかいエビフライが美味しいという「まるは食堂」がある。昼時には行列ができるほど人気の店らしい。よし、そこへエビフライを食べに行ってみよう。
とはいったものの心配なのは暑さ。天気予報によると、9月も残暑が続く見通しというのだ。早朝に出発し、日差しが強くなる前に戻ってきたいところだが、食堂のオープンが午前10時半(土日祝)。炎天下に走るのは覚悟しなければいけないか…。ただ、食堂には10時からオープンの温泉もあるようだ。温泉で汗を流して、美味いものを食べるというのは、なかなか捨てがたい。走るルートを調べて、こうしていろいろ計画を練るのもロングライドの楽しみである。

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残暑厳しい9月、ロングライドに出発

9月最初の土曜日、午前6時に名古屋を出発。この時、気温はすでに27度、天気予報によると38度まで上がるらしい。この日も暑くなりそうだが、目的地に「温泉」と「エビフライ」が待っていると思えば、走る気合いも入る。
ところが出発して3kmほど走って、あっ!空気を入れるのを忘れたことに気がついた。この前、空気を入れたのは月曜日だから5日ほど前か…。信号待ちの時に、タイヤをさわってみて、「うぅ〜ん、まぁいいかな」と、そのまま走り出した。

名古屋市を南下して、東海市を抜けて、知多市に入る。中京工業地帯のコンビナートを右手に、国道247号線(西知多産業道路)と併走する市道北浜金沢線(サービス道路)を走る。信号もほとんどなく、まっすぐな市道が5kmほど続く。ペダルを軽快に回して、風を切って走ると、なんとも気持ちいい。

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まっすぐ伸びた市道を快走

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風力発電の風車が印象的な新舞子マリンパーク

市道を南下して突き当たりにある橋を渡ると、風力発電の大きな風車が見えてくる。埋め立て地にある人工島「新舞子マリンパーク」だ。名古屋から約30km地点のこの公園で、まずひと休み。ここには「ブルーサンビーチ」という人工海浜もあり、海水浴やマリンスポーツが楽しめる。朝7時半、さすがにこの時間にはジョギングや犬の散歩をする人たちしかいなかった。


海岸沿いを、潮風を感じて走る

新舞子を出て20分ほど走ると、焼き物のまち、常滑市。時々すれ違うサイクリストと軽く会釈を交わしながら、海を目指して、先へと進む。自転車に乗っていると、いつもよりフレンドリーになるような気がする。やがて伊勢湾を行き交う船舶の安全を見守っている野間灯台に到着。写真を撮るために自転車を降りると、広がる空と海、一面のブルーに白亜の灯台が目に映える。雲ひとつない空は快晴で、気温も上がってきた。海岸でバーベキューの準備をしている人たちも思わず「暑いなぁ〜!」という言葉をもらしていた。

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海も空も真っ青、野間灯台でパチリ!

野間灯台から、さらに海岸沿いを南下。朝日にきらめく海を眺め、潮風を切って約10分ほど自転車を走らせる。午前9時15分、白砂の海水浴場がある内海に到着。ここまでで名古屋から約64km。さて、ビーチでひと休みしようと思ったら、思わぬトラブルが…。

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