永禮美瑠(ながれ みる)さん  BMXレース、活躍編

数々の試練を乗り越えてきたミルちゃん。頑張った成果は2011年頃から、レース結果にもハッキリと現れるように!  さて、その活躍の裏にはどんなサイクルストーリーがあったのでしょう。

 

 

2011年頃から目に見えて成績もアップしているようですが?

 

ミルちゃん「ありがとうございます。一番印象に残っているのは、世界選手権(UCI BMX世界選手権大会デンマーク大会)への出場権を得てデンマークへ遠征し、セミファイナルまで進んだことです」
「2010年の第27回全日本BMX選手権大会(茨城)で優勝していたため、2011年の7月にデンマークのコペンハーゲンで開催された世界選手権へも出場できたんです。その他には、第28回全日本BMX選手権大会(広島) Girls11~12クラスで優勝し、JBMXFジャパンシリーズ 年齢別ランキング1位にもなることができました。ところで、その記念すべき世界戦のセミファイナルで、また泣いちゃったんですよ(笑)」
ミルちゃん「途中で転んじゃったんです。 BMXレースは約400メートルで勝負を決めるので、ちょっとミスをしただけでも負けてしまうことがあるくらい。まして、転んでしまったら自力で勝つのはまず無理・・・。それが分かっているので、せっかく世界大会まで来たのに悔しくて、転んだ瞬間に涙がこみあげてしまいました」
「走り終わった後は、会場でも小さくなっているし、親としては慰めてやりたいような気持ちにもなるのですが、そこは心を鬼にして・・・」
ミルちゃん「怒るんだよね~(笑)。なぜ負けたか考えろとか、いろいろ言われます。」
「正直、負けた責任の一端はコーチを務めている自分にもありますし、私自身、レース展開を的確に予測できていたのかとか、ここに来るまでのミルのトレーニングに穴はなかったかとか、いろいろな考えがよぎるんですが、やっぱり、試合の直後にちゃんと向き合って厳しい目でレースの分析をしないと、ミルの悔しさが薄れた後では、真剣さが減るように思うんですよね。レース直後の“反省会”は、毎回欠かせませんね」
ミルちゃん「お父さんは声が大きいので、回りの人がビックリしちゃうかも(笑)。でも、お父さんがいつも真剣でいてくれるおかけで、私も気を抜かずにいられるから、それは“ありがとう”って思っています」

 

 

その経験があったからかな。2012年はさらに成績がアップしていますね。

 

「それはそうなんですが、そこにはちょっとしたワケが」
ミルちゃん「女の子のBMXレースのチャレンジクラスは、人数が少ないこともあって11歳と12歳が同じクラスで走ります。去年、私は12歳だったので、その点ラッキーでした。」
「だから、各地で開催されたジャパンシリーズでクラス優勝したからと言っても、手放しで喜ぶわけにはいかないんですよ。ただ、第29回全日本BMX選手権大会(修善寺) Girls11~12クラス優勝や第4回秩父市長杯 Girls Openクラスでも優勝。また、昨年11月にはUCI国際大会JBMXFジャパンシリーズにおける年齢別ランキングでも1位になることができました。さらに、今年7月に開催が予定されているUCI BMX世界選手権大会のニュージーランド大会への出場資格も得ています。ハッパをかける意味で厳しいことを言うことが多いのですが、ここまでのミルの頑張りを褒めてあげたいという思いはありますね・・・・・でも、やっぱりまだまだかな(笑)」
ミルちゃん「そうだね。褒められたらうれしいけど、でも、今年は13歳~14歳のクラスになるので、年上の選手に交じってどこまで頑張れるかまたチャレンジです。もちろん同年代にも強い選手がいますし、本当に気を緩めてはいけないって思います

 

 

レースで勝つコツってなにかあるのですか?

 

ミルちゃん「以前は、とにかく一生懸命走るという感じでしたが、最近は、まず第一バーム(最初のコーナー)に一番で入ることを心がけています。さっきも言いましたが、BMXレースの勝敗の行方は、レース直後にはもう決まってしまうところがあるので、スタートは特に大切にするようにしています。あと、勝てるようになってきたのは、私のためにカスタマイズしたBMXをルーキーズさんにメンテナンスしてもらったことも大きいと思います」
「ちょっと詳しく説明すると、名古屋の天白区にROOKIES(ルーキーズ)さんといマウンテンバイクを主体にしたSHOPがあり、ミルはそのお店「チームROOKIES」の選手として、いまレースに参加しています」
ミルちゃん「ROOKIESさんに出会うまでは、市販の完成車で走っていたので、本当にやっと思い通りのBMXが手に入ったという感じ。愛車っていう感じがして、すごく走りやすいです」
「たまたまミルとお店の前を通りかかって、ちょっと寄ってみようと。そこから話がトントン拍子に進んで、BMXのレース車をメンテナンスして頂けるようになり、本当に助かっています」
ミルちゃん「あと、勝つコツとは少し違うかもしれませんが、BMXをやっているとレース会場や練習の時に、大人の有名選手とかにも会うことがあり、そういう方々からいろんなアドバイスをしてもらえるのも上達につながっていると思います」
「中部は、ジャンルや年齢を越えて、サイクルアスリート同士の助け合いみたいな雰囲気があるので、そうした周囲の方たちの支えもあっていまがあるんだと心から感謝しています」

 

次回は、永禮美瑠(ながれ みる)さん  BMXレース、夢編 です。
最終話となる「ミルちゃんの夢」皆さんもぜひ、応援してあげてくださいね。

 

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【取材Memo】
永禮美瑠さんプロフィール
生年月日/平成12年4月15日 (小学校6年生)
出身地/ 愛知県名古屋市
所 属/ 中部BMX協会所属 チームROOKIES
*2012~2011年の主な戦績は、永禮美瑠さんBMX出合い編をご覧ください。


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