クロモリLove!自転車小僧は永遠に・・・・・・DOBBAT’S ②

 

お待たせしました。志智散歩・・・前回に続き「DOBBAT’S(ドバッツ・ライノ・ハウス)」の

斎場孝由さんのお話をお届けします。

(前回のお話はこちらから)

 

永遠の自転車小僧といったが笑顔が素敵な斎場さん

 

 

実は、僕(シッチー)も中学生の頃から自転車に乗ることに加え、つくる方にも興味を持っていました。そのため、自転車競技が盛んでしかもモノづくりの学べる岐阜県立岐南工業高等学校に進学したので、斎場さんのお話にはすごくシンパシ―を感じます。

それで、実際に東洋フレームに入社されてみていかがでしたか?

 

 

『自転車といえばヨーロッパでしょう!』

と凝り固まっていた私をアメリカの自転車の楽しさに気づかせ、舵を切らせてくれたのが

お世話になった東洋フレームでしたね。

 

 

どんな体験が斎場さんにそう思わせたのでしょう?

 

最初は、好きな自転車関係とはいえ、経験のない『製造』の仕事を覚えるのに一生懸命でした。

もちろん、設計や溶接やろう付けの経験などありません。

今も印象に残るのは、初めての経験したろう付けの仕事。

何百本も量産をする、いわゆるママチャリのフレームでした。

炎の中で熱せられ、溶けたフラックスに覆われてオレンジに発色する鉄パイプ。

パイプとラグの隙間を毛細管現象で拡がっていくブロンズのろう材の影も見えます。

なんてキレイなんだろうと感動しました。

 

やがて、任される仕事の幅も拡がり、専門性も上がり、持っている自転車の知識を生かせるようになったある日、社長室に呼ばれ「これ、できるか?」と見せられたもの。

それは、カンパのロードエンド、カンチブレーキの台座を備え、異常と思われるほどのタイヤクリアランスが確保された大きなフレームで、ダウンチューブには『Ritchey』のロゴマークがありました。

それこそが、当時日本ではまだその名前すら知られていない、山道を走る自転車『マウンテンバイク』なんだとそこで知りました。

早速見よう見まねで製作したフレームに輸出されていたマウンテンバイクの部品を取り寄せ、オレンジ色に塗装された試作車が出来上がりました。

ペダルを漕ぎ出した時のあの感触。

「自転車にこんな楽しい世界があったんだー!」

BMX以外、イメージすら湧かなかったアメリカの自転車。

細いタイヤこそが最速だと信じて疑わなかった男(斎場)の目からうろこがポロリ。

「アメリカ人エライッ!」

スタイルにとらわれることのない自由な発想。

それこそがアメリカの自転車なんだと感じて、自分の進む方向は決まりました。

 

東洋フレームではそれをきっかけに、当時の名だたるMTBブランドのOEM生産が始まりました。

私はと言えば、そんな東洋フレームでオーソドックスなロードバイク、ランドナー、スポルティーフだけでなく、ティグ溶接を駆使して製作するBMX、タンデム、トリプレット(3人乗り)、サイクルサッカー、バンクで選手を先導するエンジン付き自転車など、いろいろなスタイルの自転車の製作を経験することができました。

 

1986年には、勢い余って半ば“押しかけ”のようにして飛び込んだ『GT』で本場のMTBシーンを肌で感じ、また、『GT』流のフレーム製作を学びました。

1987年に自宅の一角を工房にし『Dobbat’s』ブランドで製作を開始

その後、1997年に現在の店舗兼工房『ドバッツ・ライノ・ハウス』をオープンして今に至っています。

 

 

いろんな偶然が作用しあって今の斎場さんがあるんですね。

ご自身でもこれまでの出来事のどれか一つでも欠けていたら、

人生違っていたかもと思われますか?

 

『ナガサワ』で働くという希望はかないませんでしたが、おかげで『東洋フレーム』でお世話になり、自由な発想ができるアメリカの自転車のおもしろさ、奥深さを知ることができました。

一つひとつの経験があったからこそ、洗練されたヨーロッパと、自由なアメリカの感性を融合し、それまでにない“ドバッツ”スタイルが生まれたんだと思います。

 

そういえば、日本でMTBが広まりだしたのは、斎場さんが帰国された頃からだったのでは?

 

日本にまだなじみがなかった『MTB』でしたが、徐々に大きな波に育っていきました。

しかし、当時はアメリカの自転車イコールBMXで、MTBはその延長線にある量産品という認識でした。私は、帰国後に出品したサイクルショーでMTB大人の趣味として、もっと奥の深いものだというメッセージを発信できたと思います。

そうした新たな自転車のムーブメントに関わることができたという意味でも、私は幸運かもしれませんね。

 

斎場さんのお話に、シッチー自身MTBの存在を知ってワクワクした頃の思い出がよみがえり、

楽しい気持ちに。

 

と、今回の斎場さんのお話はここまで。

 

お店には遊び心あふれるドバッツ印の自転車がいろいろ

 

次回は、Dobbat’sさんのものづくりの現場と

シッチーが興味をひかれた自転車の数々をご紹介します~。

 続きはこちらから

 


 


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