クロモリLove!自転車小僧は永遠に・・・・・・DOBBAT’S④

こんにちは皆さん。

新しい年が明けてしばらくたちましたが、皆さんお元気ですか?

今年も志智散歩、そしてシッチーの応援も宜しくお願いいたします。

さてさて、2014年最初の志智散歩は「DOBBAT’S(ドバッツ・ライノ・ハウス)」

斎場孝由さんのお話、4走目をお届けします。

(1走目はこちらから)

(2走目はこちらから)

(3走目はこちらから)

 

 

 

話がちょっと前後しますが、そもそも斎場さんがクロモリにこだわり続ける理由は?

 

競技用自転車であれば、早さを追求して素材も変更するというのが正しいあり方だと思いますが、

私としては「最速」という価値観に縛られず、もっと乗り手のわがままに付き合って

自由に楽しめる自転車をつくりたいと願ってきました。
クロモリはアルミやカーボンなど、新しい素材の登場で敬遠された時期もありますが、

クロモリには速さ、軽さだけではない何かがあります。

それは『歴史』

100年を超えて熟成された形

現実的なところでは、壊れにくく修理もできる

また、独特のしなりがあるので乗り手に優しく

ロングライドやオフロードも行けると私は感じています。

 

クロモリのパイプというとみんな同じ硬さと思うかもしれませんが、

柔らかいものから硬いものまで揃っており、

組み合わせによっていろんな乗り味が出せます。

 

ビルダーとしても、加工がしやすくデザインの自由度が高い。

言い方を変えれば、製品を通して作り手の個性が出しやすいという魅力があります。

しかも、はっちゃけた形にしても、最終的にはどこか端正で品のある

「シュッとした」佇まいに仕上げることができます。
一言でいえば「シャキーン」と「カッコイイ」自転車がつくれるんです!

 

 

それはお店にある自転車を見ても感じますね。

斎場さんが考える「カッコイイ自転車」についてもう少し詳しく教えて下さい。

 

まず「自転車としてどうなんだ」と。

乗り手の体格や走力、乗り方。どこで、どんな風に、なにを着て、どう乗りたいのか。

そこまで理解した上で、止まっている時、乗っている時、

どんな時にも乗り手が一番映えるフォルム、カラーの自転車が、

私の考える「カッコイイ自転車」です。

 

さっきもちょっと言いましたが、自転車に乗るというのは、

フレームに乗るということじゃない。

フレームはあくまで構成部品の一つ。

仕上がりをイメージしながら、フレームやステムをつくるし、

構成部品の1つひとつを選び、お客さんの夢の1台を一緒に創りあげるという感じです。

 

 

そこまでするからこそのオーダーメイドなんですね。

 

と言いつつナンですが、デザインには好き嫌いがあるし、

乗り味にしてもお客さんの感覚と私の感覚は違うでしょう。

最終的には、自分がつくりたいものをつくってお客さんに喜んでもらえればいいかなと…(笑)。

 

最後の言葉に思わず「う~ん」と納得。斎場さん、やはり只者じゃありません!

ここで「お店の方に気になる自転車がいろいろあったので、ちょっと說明してもらってもいいですか」と、シッチー再びショップ側に移動です。

 

 

この赤い自転車が来た時から気になっていたんですが?

 

それは、私の自転車です。

 

この自転車もラグレスですね。

最初から一枚ものだったかのような継ぎ目。
さらにステムもヘッドチューブと見事に一体化

 

はい。ラグフレームを私のような小柄な体格で考えた場合、上下のラグがくっついてしまい、

見た目に不自然感が出てしまいます。

ラグの設計角度を大きく外すこともできません。

悲しくも残された道は唯一“ラグレス”でした。(トホ)

これは私がまだ10代でアオかった頃の話。

ならば、“ラグレス”をもっと美しく洗練してやろうじゃないか。

そして、みんなが欲しくなる、そんなラグレスが作りたい。

そんな気持ちもあります。

 

 

斎場さんの言葉通り、小さめでありながら、それを感じさせない伸びやかさがあります。

しかも

「これ、電動(エレクトロニック・シフティングシステム)ですよね?

ケーブルも見えないようにしありますね」

 

バッテリーはサドルバッグに収納

 

ええ、極力見せないようハンドル、ステム、フォークコラム、フレームチューブ(パイプ)の中を

通しています。

そういう細工ができるのもハンドメイドの良さです。

 

 

これいいですよ。すごくカッコいいです。

 

本当ですか。ありがとうございます。

私の自転車はトップチューブをあえて水平にしていません。

クロモリフレーム=トップチューブが水平=スタイリッシュという「トップチューブ水平神話」も、

私はあんまり意味が無いなぁと思っています。

人によっては、水平じゃない方がカッコよくまとまりますから。

そういう意味では、お客さんの希望でもそれはしない方がいいということ、

また、できないことはハッキリと伝えるようにしています。

 

 

なにからなにまで注文通りなら、ドバッツでなくてもいいということですか?

 

はい。ドバッツを選んでくれた理由があると思うからこそ、

ドバッツ印と言えない自転車はつくっちゃいけない…。

 

たとえば、隣の自転車は実験的な要素がありますが、

うちの若手社員、出口のアイディアを形にしたものです。

その人らしい面白さやこだわりのある自転車なら、

王道じゃなくても一緒に工夫して形にしてみたい。

そういう時は多少の困難にもへこたれない。

この自転車も私にはない発想でとてもユニーク。

でも、出口が乗るとサマになる自転車に仕上がっていると思います。

 

なんとこのツルツルしたタイヤから発想して完成車をデザインしたそう

これがウワサの出口社員だ

 

 

斎場さんがずっと自転車をつくられてきて、良かったなと思っていることは?

 

いま、自分にはない発想の若者(出口君)と一緒になって、

新しい自転車づくりにチャレンジできること。

それが「いままでで最高に良かったぁ」と思ってることです。

長年やっていると「ルールや常識なんて」と思っていても、

知らないうちにスタイルが固まってしまっているのを感じる瞬間があります。

出口の発想には、そういう私の固まりかけた頭に風穴を開けてくれる爽快感があります。

私は自由な機能を求めながら、

スタイル的にはヨーロッパのオーソドックスな自転車の美しさを求めるところがあります。

 

一方、出口にはそういうバックボーンがない分「僕じゃ思いつかないなぁ」と

感心するような発想があって、それが私の持っている技術や経験と上手く噛合い、

いますごくいいバランスでドバッツを動かしているのを感じます。

だから今が本当に楽しいし、クロモリの人気に陰りが見えたりすると、

不安を覚える自分もいたりしましたが、続けてきて本当に良かったと思っています。

 

 

若手の考えを柔軟に受け止め、それを自分の糧として熟練(斎場さんはそう思われていないでしょうが)してなお、さらにその先を目指す…。

シッチーの今後にも通じる深イイ話までお聞きすることができた、

とても楽しく有意義なひとときでした。

斎場さん、出口さん、本当にありがとうござました。

記念の一枚。笑顔も自転車もカッコイイ!

 

そして(ドバッツさんの自転車、いいよな。でも1年待ちかぁ。1年はながいなぁ…)と

心のなかでつぶやきつつ、ドバッツを後にするシッチーなのでした。

 

ドバッツさんのお話は今回で終わりです。

次はどこへ志智散歩するのでしょうか。どうぞ、お楽しみに!

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【取材memo】

ドバッツ・ライノ・ハウス

住所 〒488-0833愛知県尾張旭市東印場町二反田348-2
TEL/FAX:0561-52-1022
e-mail:info@dobbats.com
dobbats@isis.ocn.ne.jp
営業時間 ■平日/14:0019:30
■土・日・祝日/9:00 19:30
■定休日/水曜日・木曜日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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