先日、レース会場でお会いした愛三工業レーシングチーム・中根スーパーバイザー。
レースの合間に無理を言ってお時間を頂き、たくさんお話をお聞きしてきました。
今回は、ロードレースの見方・楽しみ方について紹介します♪
サイクルロードレース(以下、ロードレース)を極めている人ではなく、ロードレースをもう少し深く知りたい!という方に向けてロードレースの観戦ポイントについて教えてください。
ロードレースは、ゴールを目指し長い距離を走るコトから“マラソン”に似ていると思われがちですが、実はまったく違う競技です。
ロードレースは、ゴールに向かうまでの間にチームの中で色んな作戦があります。
なかなかわかりづらくて最初は見えないかと思いますが、それが見えてくると物凄くハマッちゃうと思うんですよね。
根性の生き残りゲームで強い人だけが残っていき、残れない人がどんどんこぼれていって最後に残った人が優勝!ではないのがロードレースなんです。
ツアーレースであれば、たとえばTOJ(ツアーオブジャパン)なら6人だし
だいたいアジアのUCIレースだと5~6人で闘いますが、その1チーム5~6人のチーム編成の中に色んな役目があり戦略が隠されています。
まず、面白いのが、大会前日の“ライセンスコントロール”。
これは監督会議なんですがそこで国際ライセンスを見せて
最終の選手オーダーを報告します。ここで始めて翌日のメンバーが決定、発表されるのです。
UCIレースの場合だと招待状が届いて「参加」を決めたら暫定メンバーを提出し参加を表明します。が、この時点ではあくまでも暫定メンバー。
レース前日にようやく各チーム確定メンバーが一斉に発表されるので、ここで始めて
「このチームは今回総合狙いだな・・・」とか
「このチームは今回平坦系の選手で揃えてきたからステージ狙いだな・・・」
などが見えてきます。
そして「だれをエースとして闘うのか」なども次に見えてきます。
いざレースが始まると選手の動き、走り方に注目です。
やはりエースは温存して、まずはほかの選手が仕事をし始めます。
初日でガンガン目立っている選手が必ずしも最終日に残っているかっていうとそうじゃない。
このまま行っちゃうんじゃないかな?と思えるんですが、実は違うんですよね。
TOJで言うならば、後半に富士山や修善寺だとか、勝負を決める山岳地帯、そこで本当のエースが出てくる!!みたいなね。
そこまで平坦系で活躍していたチームが、選手が、東京までエースを担うかというとそうじゃないんですよね。
もう一つはチームの中での走り方。
組織で動いているチームは、大体、集団の中でも固まっているのでその並びも重要になってきます。
先ほども言いましたが、ロードレースはマラソンのように個人戦ではなく組織プレー=チームプレーが重要になってくる競技。
前を追っかけたり、集団を押さえたり・・・など、一人ひとりに役割がそれぞれあるのです。
ステージを重ねていくうちに、そういうところが見えてくると面白いかなっと思います。
まずは1チームに絞り込み、さらに注目選手を決めて観戦するときっと何かを発見することができると思いますよ。
奥が深い競技かと思いますが、その分、色んなものが見えてきたら面白さにハマルと思います!!!
レース観戦時には、ぜひ、応援するチーム、選手を絞り込んで観戦してみてくださいね。
中根スーパーバイザーありがとうございました。
中根スーパーバイザーインタビュー記事は次回へと続きます♪
TOJこぼれ話・・・
TOJいなべへの思い入れが深いサイクルジャム。TOJの話題が出たのでお尋ねしてみました。
TOJというと“いなべ”が結構ハードだったと聞きましたがどうでした?
ハードでしたね。
いなべの翌日の美濃では結構サイクリングペースだったようです。
だから今までですと、美濃に勝負をかけていたチームもありましたが
今年はその前日のいなべで海外チームは勝負をかけていたような気がします。
やはり、いなべコースはハードだったんですね。来年はそれを見据えて各チーム参戦されることでしょう~。楽しみです!!
第2弾「サイクルロードレース選手にとって重要なこととは?」はコチラから
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