KINAN COUPE DE AACA 第 9 戦 雨中のアタック合戦を野中竜馬が逃げ切りで制する

19th September 2016
●KINAN COUPE DE AACA第9戦 112.2km(5.1km × 22 周回)
● KINAN Cycling Team 出場選手
阿曽圭佑
伊丹健治
阿曽光佑
野中竜馬
中西重智

思い思いにレースを振り返る KINAN 勢 5 選手

 

 

東海地方のロードレースシリーズ「KINAN COUPE DE AACA」は9月18日、2016年 シーズンの第 9 戦を岐阜県海津市の国営木曽三川公園 長良川サービスセンター前特設コ ースで開催。メインレースの 1-1 クラス(112.2km、5.1km × 22 周回)は、降りしきる 雨の中で終始アタックの応酬となった。最後は、レース終盤に抜け出した KINAN Cycling Team の野中竜馬が後続の追い上げをかわして逃げ切り勝利。

最終周回で独走に持ち込んだ野中竜馬が逃げ切り優勝

 

これにより、全戦のポイン トで争うシリーズ総合順位でも首位を行く野中がリードを広げている。
8 月に開催された第 8 戦は、荒天の影響で 1-1 クラスがキャンセル。2 カ月ぶりのメイン レース実施となった。また、今回も台風 16 号の影響で天候が心配されたが、雨が降る一 方で、風は穏やかだったこともありレースに支障をきたすことはないと判断。予定通り実 施された。コースはスタート・フィニッシュライン前後に小さな上りと下りがあるが、そ れ以外はオールフラット。レース距離に関係なく、毎回スピード感のある勝負が展開され るのが特徴だ。
ホストチームであるKINAN Cycling Teamは、阿曽圭佑、伊丹健治、阿曽光佑、野中竜 馬、中西重智の 5 選手が出場。今月初旬に行われたツール・ド・北海道に出場した阿曽圭 佑、伊丹、野中に、ここまで調整を続けてきた阿曽光佑と中西が合流。翌週に控える J プロツアー 2 連戦に向けて、重要な位置づけの一戦となった。

メインの 1-1 クラススタート前

 

スタートから次々とアタックが生まれ、3 ~ 5 人程度の逃げグループが形成されかけては メイン集団に吸収されるのがしばらく繰り返された。均衡が破られたのは、4 周回目の後 半。6 選手が集団から抜け出しを図り、そのままレースをリードした。

先行したのは、中村龍太郎選手、豊田勝徳選手(ともにイナーメ信濃山形)、中井路雅選 手(京都産業大学)、浜田大雅選手(EQADS)、森﨑英登選手(愛産大工高)、伊丹という メンバー。力のある選手がそろい、均等に先頭交代を繰り返しながらメイン集団に対し 15 ~ 25 秒のリードで進行した。だが、やがて浜田と森崎が遅れ、逃げグループは 4 人とな る。後方に控えるメイン集団もペースを上げ、前との差を縮めていく。
残り 10 周回を迎えようかというところで、逃げていた 4 人はメイン集団に吸収された。 すぐさま数選手がカウンターアタック。出入りが激しくなるが、ここで中井選手、中西健 児選手(同志社大学)に KINAN 勢から中西重智が加わり、再び逃げグループが形成され たかに思われた。しかし、残り 7 周回となったところで先行していた数人に落車が発生し、 逃げは一旦崩れる。
それでも残り 5 周回で再び中井選手、中西健児選手、中西重智がリードを開始。ここに中 井選手のチームメートである曽我部厚誠選手が加わり、4 人がメイン集団に対し 20 秒以 上の差を得る。それでも、メイン集団は容認せず、次の周回でふりだしに戻る。集団が 1 つになり、一瞬ペースが緩んだところで飛び出したのは、阿曽圭佑。勢いのあるアタック は、後続との差をグングンと広げていく。
次の周回に入ると、メイン集団から野中が抜け出し、阿曽圭佑に合流。KINAN 勢 2 人が 先行すると、その差は一気に 45 秒にまで広がる。後続も追撃を始めるが、先頭 2 人は十 分なリードを保ったままラスト 1 周回の鐘を聞いた。
メイン集団では、中村選手や京都産業大学勢が懸命の追走。さらには中西健児選手がアタ ックで前方を狙う。レースをモノにしたかと思われた先頭では、残り半周を切ったところ で阿曽圭佑が遅れ、野中の単独逃げへと状況が変わる。こうなると勢いはメイン集団が勝 る。
それでも、確保した貯金を生かした野中がトップで最終コーナーへ。フィニッシュ前の上 り区間もクリアし、そのままフィニッシュラインを通過。第 3 戦、第 4 戦の総合優勝に続
く、今シーズンのシリーズ 3 勝目を決めた。

長良川をバックに優勝の野中

 

レース中降り続いた雨の影響もあり、選手たちは一様にジャージやバイク、そして顔にも
多くの泥が飛んだ。戦いを終え、会場内の水道を使って水浴びをする姿が印象的だった。

優勝した野中の表彰

 

 

2016 KINAN COUPE DE AACA 第 9 戦 1-1 クラス(112.2km、5.1km × 22 周回)結果
1 野中竜馬(KINAN Cycling Team)
2 曽我部厚誠(京都産業大学)
3 伊丹健治(KINAN Cycling Team)
4 松井大悟(トンデモクラブ)
5 吉岡優斗(立命館大学)

 

 

2016 KINAN COUPE DE AACA ポイントランキング(第 9 戦終了時)
1 野中竜馬(KINAN Cycling Team) 1232pts
2 ジェゾン・ヴァラド(ニールプライド・南信スバルサイクリングチーム) 768pts
3 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) 512pts
3 山本雅道(シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチーム) 512pts

 

■ KINAN COUPE DE AACA からアジア、そして世界へ
レースにおける積極性や、若手育成をコンセプトに据えるKINAN COUPE DE AACA。 このほど、このシリーズ戦においてKINAN Cycling Team入団を目指す選手のトライア ウトと、UCI2.2 クラスのステージレースであるツール・ド・熊野で特別編成されるチー ムの選手選考を継続して行うことが決定。7 月に正式発表された。
今年 6 月のツール・ド・熊野では、本シリーズに参戦経験のある大学生から 6 選手が選考 され、選抜チームとして出場。小玉凌選手(中京大学)が唯一最終ステージまで残るなど (最終ステージでリタイア)、学生選手にレベルの高い UCI レースを体験させる場が設け られた。
この取り組みが一定の成果を挙げたことにより、今後もツール・ド・熊野出場を賭けた選 手の選考と、さらには UCI アジアツアーやヨーロッパツアーを主戦場とする KINAN Cycling Teamのスカウティングの場として、KINAN COUPE DE AACAが活用される
こととなった。シリーズのねらいにあるように、レース順位よりも、プロ選手が多数出場 する中でどれだけ果敢な姿勢を見せられるかが重要視される。
対象はアンダー 23(23 歳以下)の選手に限定。出場申込時にトライアウト希望の意思表 示を行うだけで、候補選手の 1 人となることができる。

 

 

■大好評のレーススキルアップ講座 今回のテーマはストレッチ
KINAN Cycling Team の選手が講師を務める、レーススキルアップ講座。レース前後の ライダーたちがその場で無料参加でき、すぐに実践できるのが大きな魅力だ。
今回のテーマは「ストレッチ」。故障を防ぐために必要な、ライド前後で行うストレッチ や、体幹を鍛えるトレーニング方法を KINAN の選手が直々にレクチャーした。
参加者からの質問も多く寄せられ、それにプロ選手たちが丁寧に答えてくれるのもうれし い。講座を終える頃には、参加者からストレッチ用のマットやバランスボールをすぐに買 って取り組みたいといった声が聞かれた。

大好評のレーススキルアップ講座では、ストレッチや体幹トレーニングがテーマとなった

 

 

バランスボールを使ったトレーニング法を見せる阿曽圭佑

 

 

レーススキルアップ講座参加者と KINAN Cycling Team メンバーで記念撮影

 

 

~写真紹介~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

今後のAACA2016年シーズン(予定)

 

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