ツールド北海道第3ステージ
キナンサイクリングチームレースレポート

マルコス・ガルシアがツール・ド・北海道個人総合優勝
函館山山頂での最終決戦で圧巻のクライミング

個人総合時間賞の表彰

 

 

 

10th September 2017
●ツール・ド・北海道第 3 ステージ 函館市~函館山山頂 77km
● KINAN Cycling Team 出場選手
山本元喜
椿大志
マルコス・ガルシア
雨乞竜己
トマ・ルバ

函館の景色をバックに記念撮影
マルコス・ガルシアがツール・ド・北海道個人総合優勝!
熱戦が続くツール・ド・北海道(UCI アジアツアー 2.2)は 9 月 10 日、最終の第 3 ス テージを行い、マルコスが今大会の最終決戦地である函館山のヒルクライムを制覇。山頂 に設けられたフィニッシュにトップで到達。ステージ優勝と合わせて、個人総合優勝も果 たした。

マルコス・ガルシアとともにトマ・ルバも勝利者インタビューに登壇。トマがスペイン語の通訳も務めた
この日のステージは 77km と短いながら、クライマックスに大会史上初めてとなる函館 山頂上をめがけてのヒルクライムが設定された。登坂距離 4.2km、平均勾配 6.4 %の上りが今大会のハイライトとなる。
前日の第 2 ステージまでを終えて、マルコスが個人総合 6 位、トマが同じく 10 位につける。総合トップとのタイム差は 14 秒。UCI アジアツアーでは屈指のクライマーである 両選手の実力をもってすれば、この差を逆転することは十分に可能。チームとしてこの 2 人を盛り立て、個人総合優勝へ導くことが最大のミッションとなった。

レース前夜のミーティング。テレビクルーの取材をよそに真剣な話し合いが続いた
前夜の念入りなミーティングを受けて、大きな自信のもとスタートを切った選手たち。 時速 50km を超えようかというハイペースで進行したこともあり、逃げが決まることなく 集団のまま距離をこなしていく。KINAN 勢は集団内で落ち着いてレースを進める。
勝負どころを見据えてプロトンが活性化したのは、フィニッシュまで残り 20km を切っ たあたりから。集団前方を確保しようと、有力チームが多数ひしめく。函館山に近づくに つれ激しさが増す中、椿と雨乞がマルコスとトマを前へと引き上げる。終始チームでまとまって走り続けたこともあり、レース前の予定通り集団前方で函館山登坂に入る。
上り口まで任務を果たした椿と雨乞に代わり、上りに入ってからは山本が重要な局面で のアシストを任される。チーム力が充実する NIPPO・ヴィーニファンティーニをマークしながら急勾配区間をクリア。続く緩斜面で満を持して山本がアタック。前夜のミーティングでトマが山本へアタックを望んだポイントで、その通りの仕事を行う。

これによって優勝争いはさらに活性化。残り 2km となったところで、今度はマルコス がアタック。いよいよ優勝候補たちによる争いへと展開。マルコスはいったん NIPPO 勢 がコントロールする集団へと戻るが、再度のチャンスをうかがう。トマも控えており、 KINAN 勢は狙い通りクライマー 2 人に勝負をゆだねることとなった。
そして迎えた最終局面。残り数百メートルの急斜面でマルコスが渾身のアタック。後続を引き離し、トップで最終コーナーを抜けた。
そのままの勢いでフィニッシュラインを通過したマルコス。6秒差でトマも4位と続き、 ともに上位フィニッシュ。前日までの総合上位陣が函館山の上りで遅れたこともあり、ス テージ順位がおおよそ総合成績に反映。マルコスの個人総合優勝が確定し、トマも同じく 5 位が決まった。

函館山の頂上に真っ先にやってきたマルコス・ガルシア。ステージ優勝と個人総合優勝を同時に決めた

 

 

トマ・ルバも 4 位でフィニッシュ
レース後の表彰式では、マルコスが王者の証であるグリーンジャージに袖を通した。また、チーム総合でも 2 位となり、改めてチーム力を証明。マルコスとトマのために働いた山本、椿、雨乞のアシストぶりも大きな勝因となった。

マルコス・ガルシアとトマ・ルバが健闘を称え合う

 

 

マルコス・ガルシアと加藤康則 GM ががっちりとハグ
最高の結果で大会を終えた KINAN Cycling Team。勢いそのままに、来たるレースへと向かう。
次戦は 9 月 18 ~ 22 日のツール・ド・モルッカ(インドネシア、UCI アジア ツアー 2.2)。引き続き、総合成績と UCI ポイント獲得を念頭にビッグレースに臨む。
ツール・ド・北海道第 3 ステージ(77km)結果
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 1 時間 43 分 47 秒
2 西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2 秒
3 ホセ・ヴィセンテ(スペイン、マトリックスパワータグ) +6 秒
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +6 秒
5 ジャコーモ・ベルラート(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +6 秒
6 サルヴァドール・グアルディオラ(スペイン、チーム UKYO) +9 秒
23 山本元喜(KINAN Cycling Team) +1 分 19 秒
38 椿大志(KINAN Cycling Team) +2 分 14 秒
56 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +3 分 26 秒
個人総合時間賞
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 9 時間 44 分 28 秒
2 西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +6 秒
3 ホセ・ヴィセンテ(スペイン、マトリックスパワータグ) +12 秒
4 ジャコーモ・ベルラート(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +16 秒
5 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +16 秒
6 サルヴァドール・グアルディオラ(スペイン、チーム UKYO) +19 秒
33 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +4 分 10 秒
47 山本元喜(KINAN Cycling Team) +10 分 39 秒
65 椿大志(KINAN Cycling Team) +13 分 59 秒
ポイント賞
1 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) 42 pts
4 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 34 pts
7 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 20 pts
17 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) 9 pts
山岳賞
1 冨尾大地(鹿屋体育大学) 13 pts
3 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 7 pts
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 2 pts
チーム総合
1 NIPPO・ヴィーニファンティーニ 29 時間 14 分 36 秒
2 KINAN Cycling Team +1 分 17 秒
●監督・選手コメント
石田哲也監督
「3 日間をトータルで見て、最後の山岳でしっかり勝負できる状況にもっていけたことが大きかった。函館山の上りまでチームがまとまって動くことができれば、戦えることは計算できていたので、想定通りに走ることができたことはよかった。
これまでは総合成績を見据えたメンバー編成とすることが多かったが、今回はスプリンターの雨乞を加えてどんな戦いができるかトライをした。雨乞はスプリンターとしてだけではなく、あらゆる方向で可能性があるので、自身の力を試す絶好の機会となった。スプリントだけではなく、アシストとしてもしっかりと働いていたので、チームとしても彼個人としても収穫は大きかったと思う」

チームへの注目度の高まる中、石田哲也監督にもテレビの取材が訪れる
山本元喜
「全日本選手権、ツール・ド・フローレスと絶好調だった分、今大会は少しコンディションが落ちている感覚だったが、それでも上りで思っていた以上に走ることができた。調子がよくない中でも、ある程度のレベルで走れるようになっていることはポジティブに捉えている。
チームとしても最高の結果を残すことができてよかった。連携がうまくいき、マルコスと トマの総合成績につなげられた」

コースへと飛び出していく山本元喜
椿大志
「平坦ステージと山岳ステージとが明確だった分、狙うべきものがはっきりしていて戦い やすかった。そして何より、最終日に上手くまとめられてよかった。アシストとしても集 中して走れたし、チームとしても作戦通りに機能していたことが勝因だと感じている」

テレビの取材を受ける椿大志。最終ステージの意気込みを語った
マルコス・ガルシア
「本当にうれしい。これこそチームワークのたまものだ。ベストコンディションで北海道入りできて、最後の山岳も狙い通りの走りができた。振り返ると、第 1 ステージの上位選手たちで総合成績を争う形になったのは、結果的にあのステージがポイントになったのだと思う」

トロフィーを持って笑顔のマルコス・ガルシア。函館の景色をバックに
雨乞竜己
「スプリントのチャンスをもらった第 1、第 2 ステージで結果が出せなかったのは心残り だけれど、総合成績がかかっていた最終日はアシストとして多少は戦力になれたのではな いか。この大会に向けたコンディショニングを通じて、上りでの走りを強化することがで きたし、それがレースにも生かされた点で、今後のセレクションへとつなげていきたい」

3 日間の戦いを終えた雨乞竜己
トマ・ルバ

「チームの成果に満足している。前夜のミーティング通りにレースを展開できたことが勝 利につながった。個人的には勝つことができなかったけれど、チーム全体が素晴らしい働 きだったからとてもうれしい。過去 2 年と比較してステージ数は減ったけれど、その分よ り戦術的になる必要があった。最高の結果になって、函館が大好きになったよ」

トマ・ルバも石田哲也監督と戦術の確認を行う
~写真紹介~

出走サインを行うトマ・ルバ

 

レース前の雨乞竜己。しっかりと水分補給を行ってスタートラインへ

 

山本兄弟がそろい踏み。今大会の戦いについて語り合う

 

マルコス・ガルシアはスタート直前まで念入りにバイクのチェック

 

 

山本元喜と石田哲也監督がレース前最終の確認

フィニッシュする山本元喜

 

 

役割を果たしてフィニッシュへとやってきた椿大志

レース後のテレビ取材はマルコス・ガルシア、トマ・ルバ、椿大志の 3 選手が臨んだ

 

 

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

 

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