ツール・ド・バニュワンギ・イジェン 第3ステージ
キナンサイクリングチームレポート

ジャイがステージ 6 位で総合順位をジャンプアップ
ツール・ド・バニュワンギ・イジェン第 3 ステージ
29th September 2017
●インターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ・イジェン第 3 ステージ
ムンカル(Muncar)~パルトゥディン・イジェン(Paltuding-Ijen) 116.3km
● KINAN Cycling Team 出場選手
ジャイ・クロフォード
椿大志
阿曽圭佑

スタートを待つ椿大志

スタート地点に並んだ阿曽圭佑とジャイ・クロフォード
KINAN Cycling Team が出場しているインターナショナル・ツール・ド・バニュワン ギ・イジェン(International Tour de Banyuwangi Ijen)は後半戦へ。9月29日に行わ れた第 3 ステージは、今大会の目玉であるイジェン山の頂上を目指す超級山岳ステージ。 この日 KINAN 勢はジャイ・クロフォードがステージ 6 位とまとめ、個人総合成績でも 6 位に浮上。総合上位 10 人に付与される UCI ポイント圏内に入り、最終日を迎えることと なった。
前日の第 2 ステージでは、風邪のためトマ・ルバがスタート前に、リカルド・ガルシア がスタートして約 50km 走った後にリタイア。2 人を欠き、残り 2 ステージを 3 選手での 出走を余儀なくされた KINAN Cycling Team。ここからは、ジャイの総合順位をアップ させることと同時に、椿大志と阿曽圭佑も逃げやステージ優勝のチャンスをうかがってい くこととなる。

出走サインをするジャイ・クロフォード

 

 

出走サインを行う阿曽圭佑

 

 

 

出走サインを行う椿大志

 

 

 

迎えた第 3 ステージは、大会の拠点であるバニュワンギのシンボル、イジェン山を上る 超級山岳ステージ。フィニッシュ地点は標高 1880m で、麓に設けられた 4 級と 3 級それ ぞれのカテゴリー山岳も含めると、レース終盤は約 30km 上り続けることとなる。フィニ ッシュに近づくにつれ勾配が厳しくなり、10 %を超える急斜面も頻繁に現れる。計算上 は平均勾配 6 %とされているが、その難易度は UCI アジアツアー屈指といえる。
レースは序盤に 3 選手が逃げグループを形成。さらに 10 人程度の追走グループができ、 先を急ぐ。KINAN 勢は椿と阿曽が逃げを試みるが、その後メイン集団へと戻り、ジャイとともに終盤の上りに備えることとなった。
中盤までその形勢に変化は見られなかったが、この日最初の山岳である 4 級の上りに入 る頃には逃げと追走がまとまる。メイン集団も前方とのタイム差を少しずつ縮めていき、 超級山岳までに射程圏内にとらえようという構え。いよいよ個々の登坂力の勝負となる。

集団内を走行する椿大志

 

 

集団前方に位置し次なる展開に備える椿大志

 

 

 

山岳地帯に向けて進むジャイ・クロフォード

 

 

 

KINAN 勢は 3 人とも集団に控え、4 級と 3 級の上りをクリア。超級山岳へは、阿曽が ジャイをポジションを引き上げ、好位置で勝負できる状況を作り出す。徐々に集団の人数 が絞られていく中、阿曽は残り 10km までジャイをアシスト。有力クライマーの争いにジ ャイも加わった。

超級山岳に向かって進む椿大志

 

 

超級山岳に向かう阿曽圭佑。終盤は好アシストを見せた

 

 

 

超級山岳に向けて集団内でのポジションを上げるジャイ・クロフォード

 

 

 

やがて逃げていた選手たちを捕まえ、ステージ優勝と総合順位アップを賭けて終盤へ。 残り 6km を切ったタイミングでイラン勢がアタックを決めると、ジャイは 6 番手に。前 を行く選手を視野にとらえながら、確実に後続との差を広げることに集中した。
高峰イジェン山の頂を制したのはアミール・コラドザハ選手(イラン、ピシュガマンサ イクリングチーム)。ジャイはポジションをキープし、1 分 28 秒差でフィニッシュ。ジャ イを支えた椿、阿曽もしっかりと上りきり、3 選手が最終の第 4 ステージへと駒を進めた。 そして、このステージの結果を受けて、ジャイが個人総合 6 位に浮上。UCI ポイント獲得 に向けて、明るい光が射している。

ステージ 6 位とまとめ、総合順位でも 6 位にジャンプアップさせたジャイ・クロフォード

 

イジェン山の頂上へやってきた椿大志

 

 

フィニッシュする阿曽圭佑。上りの途中で後続選手に接触されるアクシデントを乗り越え、アシストとして役割を果たした
大会は 30 日に最終日を迎える。第 4 ステージは 98.1km のショートステージ。レース 後半はバニュワンギの市街地に設けられる周回コースを 6 周し、フィナーレとなる。
ツール・ド・バニュワンギ・イジェン第 3 ステージ(116.3km)結果
1 アミール・コラドザハ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム)3時間35分7秒
2 ホッサイニ・レザ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム) +51 秒
3 ヴィクトル・ニーニョ(コロンビア、チーム サプラサイクリング) +51 秒
4 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カルトゥーチョ.es) +59 秒
5 ロイック・デリアック(フランス、バイクライフドンナイ) +59 秒
6 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +1 分 28 秒
31 椿大志(KINAN Cycling Team) +10 分 22 秒
39 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +13 分 27 秒
個人総合時間賞
1 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カルトゥーチョ.es)11時間25分8秒
2 アミール・コラドザハ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム) +46 秒
3 ヴィクトル・ニーニョ(コロンビア、チーム サプラサイクリング) +1 分 43 秒
4 ロイック・デリアック(フランス、バイクライフドンナイ) +1 分 55 秒
5 ホッサイニ・レザ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム) +2 分 0 秒
6 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +2 分 49 秒
46 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +30 分 36 秒
48 椿大志(KINAN Cycling Team) +31 分 32 秒
ポイント賞
1 ジャマルディン・ノウアルディアント(インドネシア、PGN ロードサイクリングチー ム) 23 pts
山岳賞
1 アミール・コラドザハ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム) 27 pts
8 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 8 pts
チーム総合
1 ピシュガマンサイクリングチーム 34 時間 19 分 31 秒
8 KINAN Cycling Team +35 分 25 秒
●選手コメント
ジャイ・クロフォード
「3 選手でのレースとなったが、椿さん、阿曽さんと協力しできる限りの走りをしようと 心掛けた。
昨年はツアー・オブ・ジャパンが控えていた時期のレース(5 月中旬に開催)だったので 調子がよく、総合優勝ができた。ただ、今年は開催時期が違うこともあり、前回と同じ脚 の状態とは言えない。個人的には、(ツール・ド・おきなわやオーストラリア選手権が行 われる)冬を見据えている。そうした中で、前週のツール・ド・モルッカからよい流れで きて、今回も UCI ポイント獲得可能なところまで順位を上げることができている。
最終日となる明日も、逃げに選手を送り込むなどして積極的に走りたい」
~写真紹介~

ジャージに収めたボトルや水をチームメートに運ぶ阿曽圭佑

 

 

体調不良のため前日リタイアしたトマ・ルバもトレーニングを再開。選手通過前のレースコースを走った

 

 

踏切を渡るプロトン。ジャイ・クロフォードや阿曽圭佑の姿も見える。ここからいよいよ 山岳地帯へ

 

 

集団後方で慎重に踏切を通過する椿大志

 

 

金曜日はイスラム教の安息日。フィニッシュ地点には大会関係者用の礼拝所が設けられた

 

 

 

レース後の補給はアスリチューン・青で行う

 

 

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

 

 

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