ツール・ド・バニュワンギ・イジェン 第4ステージ
キナンサイクリングチームレポート

ツール・ド・バニュワンギ・イジェンはジャイが個人総合 6 位
UCI ポイントを獲得しインドネシアシリーズを終える
30th September 2017
●インターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ・イジェン第 4 ステージ
ブロカグン(Blokagung)~バニュワンギ(Banyuwangi) 98.1km
● KINAN Cycling Team 出場選手
ジャイ・クロフォード
椿大志
阿曽圭佑

メイン集団内でレースを進めたジャイ・クロフォード

 

 

 

集団内でポジションを上げる椿大志

 

 

 

集団前方で駆け引きに加わる阿曽圭佑

 

 

 

インドネシア・東ジャワ州で行われたインターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ ・イジェン(International Tour de Banyuwangi Ijen)は、9月30日に実施された第4 ステージをもって閉幕。KINAN Cycling Team は、ジャイ・クロフォードが個人総合 6 位となり、総合上位 10 選手に与えられる UCI ポイントを 10点獲得。椿大志、阿曽圭佑も フィニッシュし、3 選手が完走した。
27 日から始まった戦いは、最終日を迎えた。前日の第 3 ステージは、標高 1880m のイジェン山頂上を目指したクイーンステージで、ジャイが 6 位フィニッシュ。個人総合でも 6 位に浮上させ、UCI ポイント獲得圏内に入った。
それを確実なものとするべく臨んだ第 4 ステージ。98.1km のショートステージで、レース後半は大会の拠点でもあるバニュワンギの市街地に設けられた約 6km の周回コース を 6 周。カテゴリー山岳が設けられず、平坦基調のコースレイアウトに設定された。

スタート地点にならんだ椿大志。集中力を高める

 

 

 

この日は、最後のチャンスに賭けて椿と阿曽が逃げを狙ってスタート。序盤から多くの 選手やチームが先行を図り、プロトンはハイペースで進む。椿と阿曽は何度もアタックを試みるが、逃げを決めるまでには至らない。ときおりジャイも飛び出すが、総合上位選手の動きだけに厳しいマークにあい、リードすることはできなかった。

田園風景の中を走るプロトン

 

 

 

序盤から何度も逃げにトライした阿曽圭佑

 

 

 

選手たちは一団のまま周回コースへと突入。その直後に均衡が破られ、7 人が逃げグループを形成。さらに 6 人が追走を開始。この中に椿が加わり、前を行く選手たちへの合流を目指す。

市街地の周回に入り追走グループに加わった椿大志。逃げグループにあと一歩まで迫った

 

 

 

快調に飛ばす逃げグループに対し、椿たちの追走グループは約 15 秒差にまで迫ったが、 なかなか前を行く選手たちの背中に近づけない。結局追いつくことはできず、残り 2 周回 に入ったところでメイン集団に吸収された。
メイン集団は、逃げメンバーが総合に関係しない選手たちだったこともあり、先行を容認。そのまま 7 人でのステージ優勝争いとなり、アルヴィン・モアゼミ選手(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム)がスプリントを制した。
そして、トップから 28 秒差でメイン集団がフィニッシュへ。ジャイは前方でフィニッ シュラインを通過。遅れて椿と阿曽も走り終えた。

メイン集団前方でフィニッシュするジャイ・クロフォード。個人総合 6 位を確定させた

 

 

4 日間を走り切った椿大志

 

 

 

阿曽圭佑も完走を果たした
総合上位陣の順位に変動はなく、ジャイの個人総合 6 位が確定。阿曽と椿はそれぞれ総 合 46 位、47 位で終えた。なお、個人総合優勝はダヴィデ・レベリン選手(イタリア、クウェート・カルトゥーチョ.es)。独走勝利を挙げた第 1 ステージからの貯金を守り切っている。
前週のツール・ド・モルッカから好調のまま今大会に臨んだ KINAN Cycling Team だったが、第 2 ステージで 2 選手を体調不良で失うなど、他チームと比較し数的不利な状況に立たされた。しかし、残った 3 選手が明確な役割と意識のもと、できうる限りの走りを見せ、一定の成果を残した。厳しい局面でも戦える状態にあることを示し、改めてチーム力や選手層の厚さをアピールできた 4 日間だった。
おおよそ半月に及んだ、チームのインドネシアシリーズはこれにて終了。次戦は 10 月 8 ~ 13 日のツアー・オブ・イラン(UCI アジアツアー 2.1)。その後もビッグレースへの出 場が控えており、引き続き秋のシーズンでの活動を強化していく。
ツール・ド・バニュワンギ・イジェン第 4 ステージ(98.1km)結果
1 アルヴィン・モアゼミ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム)2時間8分17秒
2 マルセロ・フェリペ(フィリピン、セブンイレブン・ロードバイクフィリピンズ) +0 秒
3 セラマット・ジュアンガ(インドネシア、KFC サイクリングチーム) +0 秒
4 ナウチ・リポンギュ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) +0 秒
5 エドガー・ニエト(スペイン、セブンイレブン・ロードバイクフィリピンズ) +0 秒
6 アリ・カデミ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム) +0 秒
13 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +28 秒
59 椿大志(KINAN Cycling Team) +51 秒
61 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +53 秒
個人総合時間賞
1 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カルトゥーチョ.es) 13 時間 33 分 53 秒
2 アミール・コラドザハ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム) +46 秒
3 ヴィクトル・ニーニョ(コロンビア、チーム サプラサイクリング) +1 分 43 秒
4 ロイック・デリアック(フランス、バイクライフドンナイ) +1 分 55 秒
5 ホッサイニ・レザ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム) +2 分 0 秒
6 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +2 分 49 秒
46 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +30 分 52 秒
47 椿大志(KINAN Cycling Team) +31 分 55 秒
ポイント賞
1 ヨス・コープ(オランダ、チーム プロサイクリングスタッツドットコム) 29 pts
山岳賞
1 アミール・コラドザハ(イラン、ピシュガマンサイクリングチーム) 27 pts
8 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 8 pts
チーム総合
1 ピシュガマンサイクリングチーム 40 時間 44 分 50 秒
8 KINAN Cycling Team +37 分 9 秒
●選手コメント
ジャイ・クロフォード
「最後の最後まで速いペースで進んだ激しいレースだった。逃げに乗ることはできなかったが、椿さん、阿曽さんのトライは素晴らしかった。何より、チームとしてもよく戦った 4 日間だった。
総合表彰台に上がることはできなかったが、UCI ポイント獲得という最低限のミッションは果たせた。これからのレースに向けて調子は上がってきている実感はある。3 週間の休養を経て、トレーニングを再開した段階で迎えたインドネシアでのレースだっ たから、今後もっとコンディションを上げて大事なレースに臨めることだろう」

出走サインを行うジャイ・クロフォード

 

 

 

椿大志
「調子は悪くなかったが、展開の中で空回りしてしまうこともあって、この 4 日間には悔いが残っている。ツール・ド・モルッカでのステージ 2 勝も含めて、インドネシアでのレースでは自分にチャンスがめぐってくるなど幸運な面もあった。これに驕らず、引き続き トレーニングを続けていきたい」

出走サインを行う椿大志
阿曽圭佑
「インドネシア入りしてからお腹の調子が悪く、調整がままならない中でのツール・ド・ モルッカ、そして徐々に体調を戻しながらの今大会と続いた。やっと最終ステージで調子が回復してきた実感があって、逃げにもトライしたが上手くいかなかった。頭と体ともに疲れてしまい、判断能力が落ちていたのが失敗の原因ではないか。
どうしたらチームのためになるのかを考えながら走っているが、イメージ通りにならないこともあり、そのあたりは今後修正していかないといけない。次戦はツアー・オブ・イランを予定しているが、山岳が厳しいステージレースなので、そこで力を発揮してチームに貢献したいと思う」

出走サインを行う阿曽圭佑

 

次回チーム活動
10月8~13日 ツアー・オブ・イラン(アザールバーイジャーン)

 

 

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

 

 レース中、選手が一体何を考えて走っているのか!?!?

今回のレース中、椿選手が何を考えていたのかが面白いくらいにわかる

椿選手のブログはコチラから

 

 

 

体調の悪さと疲れとの闘いになったという

阿曽選手のブログはコチラから

 

 

 

 

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