ツアー・オブ・イラン(Tour of Iran)第1ステージ
キナンサイクリングチームレポート

ツアー・オブ・イランが開幕 

中盤からの逃げに乗ったジャイがステージ 7 位フィニッシュ
8th October 2017
●ツアー・オブ・イラン第 1 ステージ タブリーズ(Tabriz)~オルーミーイェ(Urmia) 144.1km
● KINAN Cycling Team 出場選手
ジャイ・クロフォード
山本元喜
阿曽圭佑
中西健児
トマ・ルバ

 

 

 


9月以降UCIアジアツアーを転戦中のKINAN Cycling Teamは、秋のステージレース 連戦第 4 弾としてツアー・オブ・イラン(Tour of Iran)に参戦。10 月 8 日に開幕し、 144.1km で争われた第 1 ステージではジャイ・クロフォードが 7 位でフィニッシュ。中盤 に形成された逃げグループに加わる積極策が奏功した。
今年で 32 回目を迎える大会は、全 6 ステージ総距離 1010.5km で争われる。その拠点 となるのは、イラン北西部の都市・タブリーズ。標高 1500m から 2000m にかけての山岳 地帯でいずれのステージも行われることから、脚力はもとより高地への順応も勝負のカギ を握る。

 

 


今回初めて招待を受けた KINAN Cycling Team は、ジャイを筆頭に、山本元喜、阿曽 圭佑、中西健児、トマ・ルバの 5 人をメンバーに選出。クライマーやオールラウンダーを そろえ、厳しい上りやスピード感のある展開にも対応できる布陣を敷く。今大会は 1 チー ムあたりの最大出走人数は 6 人だが、1 枠空けた状態でレースへと臨む。日本からはこの ほか、ブリヂストンアンカーサイクリングチームも参戦。また、UCI1 クラスのステージ レースとあり、アジアの強豪であるイラン勢はもとより、ヨーロッパやオーストラリアか らも実力派チームが顔をそろえた。
第 1 ステージは、タブリーズを出発し南西に進行。トルコやイラクとの国境に近いオルーミーイェにフィニッシュする。中盤に 4 級山岳が設けられるが、勝負を左右するほどの 難易度ではないこともあり、ハイペースでのレース進行が予想された。
その通り、スタート直後から激しいアタックの応酬。KINAN 勢も先手を打つべく果敢 に前方をうかがう。なかなか逃げが決まらないまま、4 級山岳へと近づく。そこで集団から飛び出したのは山本。単独で先頭に立ち、しばらく独走を続ける。その後、追走グループが追いつくが、直後にメイン集団がキャッチ。山本も集団へと引き戻される。頂上手前 ではジャイが飛び出し、そのまま山岳ポイントを 3 位通過。いったん集団へと戻るが、下 りに入って再び集団から抜け出しを図った。
このタイミングで先行したのは 11 選手。KINAN からはジャイ 1 人となるが、複数メンバーを送り込んだチームもあり、後続を引き離しにかかる。その間、メイン集団では中西が落車に巻き込まれ、阿曽も足止めを余儀なくされるが、大きなけがなどはなくレース に復帰。集団へと戻っている。
先頭の 11 人はリードを守ったまま、下り基調の終盤へと突入。後続の追撃をかわし、 そのままフィニッシュへと向かう。最後は小集団でのスプリントとなり、ジャイは 7 着。 メイン集団は 46 秒差でのフィニッシュとなり、残る KINAN 勢 4 人はいずれもこの中で 第 1 ステージを終えた。
この結果、個人総合ではジャイがステージ順位と同じ 7 位につける。さらに、山岳賞争いでも 3 位に位置し、チームとしても上々のスタートとなった。
翌 9 日に行われる第 2 ステージは、オルーミーイェからアラス・フリーゾーンまでの 209.4km。今大会の最長ステージであり、前半から 1 級山岳を超えるなど、ハードなコース設定となっている。フィニッシュ手前約 22km で 3 級山岳を通過し、そこからはフィニッシュまでのダウンヒル。終盤の勝負どころとなる可能性が大きい。
ツアー・オブ・イラン第 1 ステージ(144.1km)結果
1 コース・ケルス(オランダ、ベイビーダンプサイクリングチーム)2時間55分42秒
2 リアム・ホワイト(オーストラリア、ドラパック・パッツベグホリスティック) +0 秒
3 ニキータ・ソコロフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +0 秒
4 ニコラ・トッファーリ(イタリア、0711 サイクリング) +0 秒
5 ミシェル・ストックマン(ベルギー、タルテレット・アイソレックス) +0 秒
6 エフゲニー・ネポムニャンフシー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +0 秒
7 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +0 秒
46 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +46 秒
56 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +46 秒
64 山本元喜(KINAN Cycling Team) +46 秒
71 中西健児(KINAN Cycling Team) +46 秒
個人総合時間賞
1 コース・ケルス(オランダ、ベイビーダンプサイクリングチーム)2時間55分32秒
2 リアム・ホワイト(オーストラリア、ドラパック・パッツベグホリスティック) +4 秒
3 ニキータ・ソコロフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +6 秒
4 ニコラ・トッファーリ(イタリア、0711 サイクリング) +10 秒
5 ミシェル・ストックマン(ベルギー、タルテレット・アイソレックス) +10 秒
6 エフゲニー・ネポムニャンフシー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +10 秒
7 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +10 秒
47 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +56 秒
57 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +56 秒
64 山本元喜(KINAN Cycling Team) +56 秒
71 中西健児(KINAN Cycling Team) +56 秒

スプリント賞

1 マルコ・ドーツ(オランダ、ベイビーダンプサイクリングチーム) 8 pts
山岳賞
1 サラー・マラウニ(モロッコ、クウェート・カルトゥーチョ.es) 3 pts
3 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 1 pts
ヤングライダー賞
1 リアム・ホワイト(オーストラリア、ドラパック・パッツベグホリスティック) 2 時間 55 分36秒
33 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +52 秒
40 中西健児(KINAN Cycling Team) +52 秒
チーム総合
1 ヴィノ・アスタナモータース 8 時間 47 分 11 秒
7 KINAN Cycling Team +1 分 27 秒
●選手コメント
ジャイ・クロフォード
「1 日を通して多くのアタックがあり、かなりのハイペースでレースは進んだ。その中で、 先頭グループでフィニッシュできたことは幸運だった。特に強力なイランチームが含まれ ておらず、リードを奪うことができた。また、ヨーロッパの選手たちは体が大きく、パワ ーがあると感じた。明日以降、今日よりはるかにハードなステージ続くから、しっかりと 走り続けたい」

 
中西健児
「高地でのレースとあり、空気の薄さを実感しているが、よいチームメートとライバルに 恵まれたレースなので、しっかりと経験を積んで今回だけでなく来シーズンにもつながる ような走りがしたい」

 

 

 

 

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

 

 

 

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