ジャパンカップクリテリウムレポート
キナンサイクリングチーム 

ジャパンカップクリテリウムで雨乞竜己が 4 位
世界の一線級に交じって好スプリントで魅せる

健闘した雨乞竜己を中島康晴と山本元喜がねぎらう

 

 

 

フィニッシュを目前に後ろから来た選手に差されてしまったのが悔しい

と、インタビューに応えたのは4位でゴールした雨乞選手。

 

 

きっとその時の気持ちをブログで綴ってくれることでしょう~(笑)

雨乞選手のブログはコチラから

 

 

 

レースレポートを紹介します。

 

21st October 2017
● 2017 ジャパンカップ クリテリウム 38.25km(2.25km/パレード 2 周+レース 15 周)
● KINAN Cycling Team 出場選手
ジャイ・クロフォード
山本元喜
雨乞竜己
トマ・ルバ
中島康晴

 

 
10 月 20 日に幕を開けた 2017 ジャパンカップサイクルロードレースは、大会 2 日目の 21 日に宇都宮市街地でのクリテリウムを実施。多くのファンが見守る中でのハイスピー ドバトルに KINAN Cycling Team も参戦。チームメートのアシストを受け、スプリント へと送り出された雨乞竜己が 4 位となり、世界の一線級の選手たちの中で存在感を示した。
例年、ジャパンカップクリテリウムは、宇都宮市街地の目抜き通りを舞台にレースが行われる。今年も東西に行き来する 2.25km の周回コースで争われた。距離は、レース 15 周回、それに先立つ 2 周回のパレードも含めて総距離 38.25km となる。
KINAN Cycling Team は、ジャイ・クロフォード、山本元喜、トマ・ルバ、中島康晴 に加え、クリテリウム要員としてスプリンターの雨乞をメンバーに加えた。この大会には力のある UCI ワールドチームも複数参戦しているが、その中に割って入るべく、雨乞をエーススプリンターに立てて勝負に出るチームオーダーを組んだ。

 

笑顔でスタート準備を行う中島康晴

 

 

スタート前のパレード走行。トマ・ルバとジャイ・クロフォードが並んで走る

 

 

山本元喜と雨乞竜己も沿道の声援に応えた

 

 

 

中島康晴は沿道からの声に笑顔を見せる

 

 

 

レースは午後 3 時 40 分からと、いつものレースに比べて遅めの実施となったこともあ り、選手たちは午前中にローラー台での調整で汗を流し、その後もゆっくりと準備を進め て会場入り。時折雨が強くなるコンディションの中、選手たちはレース前のパレードを行 い、満を持してスタートラインへ着いた。

そうして迎えたレースは、UCI ワールドチーム勢がコントロールし、ほぼ一団となったまま進行。4 周回目、8 周回目、12 周回目にスプリント賞が設けられるが、KINAN 勢で は中島が 4 周回目を前に先頭へ出てチャンスをうかがう。あと一歩のところで賞の獲得にはならなかったものの、レースを活性化させるきっかけを作った。

序盤から集団前方をキープした中島康晴

 

 

中島康晴は 4 周回目に設けられたスプリント賞まであと一歩に迫った

 

 

 

以降は、中島が集団前方をキープし、その他のメンバーは後方から次なる展開を待った。 10 周回に入ったあたりから、雨乞が徐々に集団内でのポジションアップを図る。ここは 山本が中心となってケアに回り、濡れた路面でのスリップやバイクトラブルの回避に努めた。

山本元喜は雨乞竜己のケアに努めた
降ったり止んだりを繰り返す雨もあって、プロトンはそのままスプリントを見据えた動 きへと進行していく。KINAN 勢は残り 3 周回に入ったところから、山本やトマ、ジャイ が雨乞を集団前方へと引き上げる。UCI ワールドチームがトレインを形成し、スピードを 上げていく中で、雨乞の姿も少しずつ見えるようになってきた。

トマ・ルバとジャイ・クロフォードが雨乞竜己を前方へと引き上げる

 

 

 

そしてラスト 1 周へ。今度は中島が雨乞をリードアウト。一度ポジションを下げたもの の、バックストレートで再び前へと上がってゆく。最後の直線へと向かう 180 度ターンを 先頭で入るが、中島が後輪を滑らせオーバーラン。ここで雨乞が先頭へと出るが、位置取 りを整え、最終のスプリント勝負に備える。

好ポジションを確保する中島康晴。他チームの動きをうかがいながら走る

 

 

 

残り 300m、2 番手の位置から雨乞がスプリントを開始。早めの仕掛けだったこともあ り、フィニッシュ直前で 2 人にかわされたものの 4 番手をキープしてフィニッシュライン を通過。並み居る実力者に続く 4 位は、日本人トップとなる好リザルト。今シーズンたび たびスプリントで結果を残してきたが、この大舞台でも力を発揮した。

4 位でフィニッシュする雨乞竜己は表彰台を逃し悔しさを表す

 
スプリント時に集団で落車が発生したものの、KINAN 勢はいずれも回避し、5 人とも トラブルなく完走。この日エーススプリンターを務めた雨乞を盛り立てる抜群のチームワ ークは、翌日のロードレースへと大きな弾みとなるはずだ。
大会最終日の 22 日は、メインイベントのロードレースが行われる。宇都宮市森林公園 に設けられた 10.3km の周回コースを 14 周する 144.2km で争われる。名物である古賀志 林道の上りは、高度にして 185m を一気に駆け上がる難所。この坂でのアタックが戦いを 左右するケースが多く、今年も終盤での勝負どころとなることが予想される。また、強い 雨との予報も出ており、天気や気温もレースを左右することになりそうだ。
KINAN Cycling Team は、クリテリウムのメンバーから雨乞に代わってマルコス・ガルシアが出走。上りに強い選手や、強力なアタックを武器にする選手が有利となるレース にあって、クライマーをそろえる KINAN 勢も確実に勝負へと加わることだろう。

 

 
ジャパンカップクリテリウム(38.25km)結果
1 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 43 分 57 秒
2 フアンホセ・ロバト(スペイン、チーム ロット NL・ユンボ) +1 秒
3 ブラム・ヴェルテン(オランダ、BMC レーシングチーム) +1 秒
4 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +1 秒
5 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チームグスト) +1 秒
6 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム UKYO) +1 秒
12 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +4 秒
48 中島康晴(KINAN Cycling Team) +19 秒
49 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +26 秒
58 山本元喜(KINAN Cycling Team) +40 秒

 

 

 

●選手コメント
雨乞竜己
「久々のレースが強度の高いクリテリウムで、なかなかハードだった。シーズンを通して、他選手の走りの傾向などは見えていたので、それを頭に入れて走っていた。中島さんが長い時間前の方で走っているのは分かっていたので、終盤は信頼して後ろについた。そこまでにトマとジャイが引き上げてくれたし、元喜は序盤から僕のために動いてくれた。結果に関しては最低でも表彰台と考えていたので、フィニッシュを目前に後ろから来た選手に差されてしまったのが悔しい」

スタートラインに並んだ雨乞竜己。体を冷やさないよう温かいお茶を飲みながら待つ

 

 

 

写真説明

集団内を走るトマ・ルバ

 

集団内で走るジャイ・クロフォード

 

180 度ターンに差し掛かるトマ・ルバ

 

 

コーナーからの立ち上がりで加速するジャイ・クロフォード

 

 

 

雨乞竜己はレース後半から徐々にポジションを上げていった

 

 

重要局面に備えるジャイ・クロフォード

 

 

チームカーから顔をのぞかせる横井利明メカニック

 

 

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

 

 

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