ジャパンカップロードレースレポート
キナンサイクリングチーム 

逃げに乗れなかった以上、今日の仕事はサポート。

再び下りで遅れるマルコスを集団に引き戻す。

かなり疲れてくる。
これが連続すると無理。
なるほど、これが介護疲れか……なんていう下らない考えも浮かぶ。

と、ブログで絶妙に綴っているのは、44位となった山本元喜選手。

レース後半、

40位までに付与されるUCIポイントをめざしてゴールするも結果44位・・・。

山本選手がサポートしたマルコスは40位。

複雑です・・・・。

 

レース中の選手の心理・・・

狙い、希望、体力・・・・が、よ~くわかる山本選手のブログ

くすっと笑ってしまいながら引き込まれてしましました。

お時間のあるときに、ゆっくり、じっくりお読みください!!

古賀志林道の頂上を越える山本元喜

 

 

それではレースレポートを紹介します!

 

トマ・ルバが逃げ切りでジャパンカップ 5 位
山岳賞に加え 4 選手が UCI ポイントを獲得する

山岳賞の表彰でポディウムに上がったトマ・ルバ。山岳賞ジャージを獲得した
22 October 2017
● 2017 ジャパンカップ サイクルロードレース 103km(10.3km×10周回 ※悪天候の影響により14周回から10周回に短縮)
● KINAN Cycling Team 出場選手
ジャイ・クロフォード
山本元喜
マルコス・ガルシア
トマ・ルバ
中島康晴

出走サイン後にステージに並んだ 5 選手
日本で開催されるレースとしては最高レベルのワンデーレースであるジャパンカップサ イクルロードレース。今年は、超大型で非常に強い台風 21 号が接近する中でレースが実 施された。10 月 22 日に行われた今大会のメインレースは、悪天候の影響からスタート 1 時間前に距離を短縮することが決定。103km で争われ、逃げに乗ったトマ・ルバがその まま優勝争いに加わり、5 位でフィニッシュする殊勲。同時に山岳賞を獲得したほか、4 選手が UCI ポイント圏内でフィニッシュ。合計で 118 点を獲得した。
1 日のレースで勝者が決まる「ワンデーレース」としては、アジア最高ランクに位置付 けられる HC クラス(オークラス=超級)のジャパンカップ。世界最高峰カテゴリーにあたる UCI ワールドチームも 4 チーム参戦し、KINAN Cycling Team を含む全 14 チーム 69 選手がスタートラインについた。
宇都宮市森林公園を発着とする 1 周 10.3km のコースは、序盤に名物である「古賀志林 道」の上りが控える。これを超えると、今度は急な下りと長い平坦区間が待ち受ける。例年、上り・平坦・下りいずれにも力を発揮できるオールラウンダーが好成績を残していることが挙げられる。
そんな日本が誇る難コースを 14 周回・全長 143.2km で争われる予定だったレースは、ここしばらくの悪天候から急遽レース距離短縮の措置がとられることに。10 周回・103km
となり、途中に設けられる山岳賞周回は 2・4・6・8 周回目と決められた。
KINAN Cycling Teamは、前日に宇都宮市街地で行われたクリテリウムで雨乞竜己が4 位と活躍。ジャイ・クロフォード、山本元喜、トマ・ルバ、中島康晴がエーススプリンタ ーに指名された雨乞を盛り立て、好結果を引き寄せた。続くロードレースは、雨乞に代わ ってマルコス・ガルシアがメンバー入り。昨年のこの大会では山岳賞を獲得しており、コースとの相性も上々だ。チームは、ジャイ、トマ、マルコスの 3 人を軸にレースを組み立てることを確認。山本と中島は彼らのサポートを行いながらも、チャンスがあれば逃げに もトライする意思でスタートへと向かった。

選手たちはスタート直前までローラー台でウォーミングアップを行った

スタートラインに並んだ中島康晴

 

スタートラインに並んだ山本元喜

 

 

スタートの号砲でコースへと飛び出していくトマ・ルバ
そして始まったレースは、スタートの号砲直後から逃げを狙う選手たちが古賀志林道へ と猛スピードで突っ込んでいく。山本もその中に加わり、逃げの可能性をうかがう。やが て 10 人を超える逃げグループが形成され、トマが合流。2 周回目に入ると、この日最初 の山岳賞を前にトマを含む 3 人がさらにアタック。そして古賀志林道の頂上をトマがトップ通過し山岳賞を獲得した。
トマたちを見送った選手たちは追走グループとなったが、4 周回目までにメイン集団が 吸収。快調に飛ばすトマたちは、集団に対し約 2 分のリードを築く。一方の集団では、ジャイ、山本、マルコス、中島が次なる展開に備えた。
レースが後半に入ると、メイン集団からアタックが散発。先頭のトマたちを追うべく 4 人の追走グループが形成され、さらに 2 人が加わる状況となるが、7 周回目の古賀志林道 の上りでメイン集団が再び吸収。しかしこれらの動きによって集団がいくつにも割れ、 KINAN 勢はジャイが前方に残る。
リードを守り続けたトマたちだったが、周回を経るごとに後続とのタイム差が徐々に縮 まってきた。そして 9 周回目、古賀志林道の上りでメイン集団から飛び出した 3 選手が、 その後の下りと平坦でも勢いを落とさずトマたちに合流。先頭グループは 6 人となり、そ のままラスト 1 周の鐘を聞いた。
最後の古賀志林道の上りで 1 人が脱落し、先頭は 5 人に。後方から懸命に追っていたメ イン集団を振り切り、そのまま優勝争いへと進行しスプリント勝負にゆだねられることと なった。
最終のストレートに入り、フィニッシュに向けて 5 人が加速。力の限りを尽くしたトマ だったが、序盤から逃げ続けた影響もあり、5 位でのフィニッシュ。それでも、最初から 最後までトップを走り続け、ジャパンカップ制覇まであと一歩のところまで迫った。

5 位でフィニッシュするトマ・ルバ
メイン集団は 34 秒差でのフィニッシュ。上位争いのスプリントにジャイも加わり、結果は 12 位。その後、中島、マルコス、山本が続々とフィニッシュラインを通過した。

上位争いのスプリント。ジャイ・クロフォード(左から 2 人目)は 12 位となった

 

29 位でフィニッシュする中島康晴

 

 

 

40 位でレースを終えたマルコス・ガルシア

 

 

 

これらの結果から、KINAN 勢はチーム内上位 4 選手が HC クラスでは 40 位までに付 与される UCI ポイントを獲得。合計で 118 ポイント(5 位トマ 85 ポイント、12 位ジャイ 25 ポイント、29 位中島 5 ポイント、40 位マルコス 3 ポイント)をチームにもたらした。
10 月 20 日から関連イベントが催され、翌 21 日のクリテリウムでは雨乞、この日のロードレースではトマがそれぞれ上位入賞を果たし、KINAN Cycling Team は世界の名立たる強豪を相手にしながらも強さと存在感をアピールした。年内の残る UCI レースは、11 月 12 日のツール・ド・おきなわ(UCI アジアツアー 1.2)のみとなったが、チームは引 き続き結果を求めて活動を続けてゆく。
なお、レース後は国内外の UCI コンチネンタルチームを対象としたファン向けのアフターパーティーに出席。多くのファンと交流するとともに、雨中のレースでの応援への感謝を示す場となった。

レースを終えて宇都宮市内でアフターパーティーに出席

 

前日のクリテリウムの走りについて取材を受ける雨乞竜己

 

チーム提供のプレゼントが当たる抽選会。選手たちがくじを引く

 

 

プレゼント景品に山本元喜がサインする
ジャパンカップサイクルロードレース(103km)結果
1 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 2 時間 45 分 37 秒
2 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チーム UKYO) +0 秒
3 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) +0 秒
4 アントワン・トールク(オランダ、チーム ロット NL・ユンボ) +0 秒
5 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +0 秒
6 ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) +34 秒
12 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +34 秒
29 中島康晴(KINAN Cycling Team) +3 分 58 秒
40 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +4 分 7 秒
44 山本元喜(KINAN Cycling Team) +7 分 15 秒
●選手コメント
トマ・ルバ
「ポディウムまであと少しだったと思うと悔しい。当初は自分が逃げたところであまり効果がないように考えていたが、雨の影響で 10 周回に短縮されてからはチャンスが大きくなったと感じていた。そこで逃げにトライしてみたところ、3 人で先行する形になった。 雨が強かったし、路面も滑りやすかったので、実際のところトップを走り続けたことは正しかったと思っている。
自分の走りがみんなにとって“ジャパンカップ優勝”という夢を与えられたなら、とてもうれしい。自分でも今日はチャンスがめぐってきたと思ったほどだった。またこれからもチャレンジするし、近い将来“その日”がやってくるともっとうれしい」

この日最初の山岳賞に向かってペースを上げるトマ・ルバ
写真説明

古賀志林道の上りを進むマルコス・ガルシア

 

古賀志林道にはファン作成のマルコス・ガルシアの応援旗が振られた

 

古賀志林道の頂上を越えるトマ・ルバ

 

古賀志林道の頂上を越える中島康晴

 

 

古賀志林道の頂上を越えるマルコス・ガルシア

 

 

4 周回目の古賀志林道を上り終えたトマ・ルバ

 

古賀志林道の頂上を越えるジャイ・クロフォード

 

トマ・ルバが逃げグループを牽引する

 

 

人数を増やした先頭集団。トマ・ルバらはそのまま優勝争いへと移っていった

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

 

 

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