KINAN Cycling Team ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)第3ステージ レポート

逃げ、スプリントと大車輪の走りを見せた中島がポイント賞首位に
個人総合と合わせ残り2ステージで上位進出をうかがう

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

 

●ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)

第3ステージ 台湾ロマンティックルート3 156.5km

 

●KINAN Cycling Team出場選手

大久保陣 マルコス・ガルシア  サルバドール・グアルディオラ

トマ・ルバ  中島康晴  新城雄大

 

UCIアジアツアー2.1クラスに位置付けられるツール・ド・台湾は大会3日目。3月19日に行われた第3ステージでKINAN Cycling Teamは、中島康晴が序盤に形成された逃げグループに合流。2カ所の中間スプリントポイントを1位で通過したほか、逃げを終えてからも集団でレースを展開。フィニッシュでもスプリントに参戦し8位となり、この日だけで18ポイントを獲得。これによりポイント賞で首位に立ちグリーンジャージに袖を通している。

 

前日の第2ステージは、今大会最初の山岳ステージとして前半戦のポイントに位置付けられたが、KINAN勢はサルバドール・グアルディオラのアタックを口火に、残り2kmではトマ・ルバが猛攻。ライバルに対しリードを奪うまでには至らなかったが、チーム力をアピール。サルバドール、トマのほか、マルコス・ガルシアもメイン集団でフィニッシュし、主軸となる選手たちが総合で上位を狙える位置をキープしている。

 

この日行われた第3ステージは、国道3号線が主要ルート。「台湾ロマンティックルート3」と銘打つ1日は、中盤に15km近く上る1級山岳が控えるほか、フィニッシュまで20kmを切ったタイミングで2級山岳が待ち受ける。さらには、どちらの山岳も頂上からの下りがテクニカル。道幅の狭い区間もあり、スピードに加えてバイクテクニックも要求されるコースセッティング。これまでの2日間の戦い受けてKINAN勢は、総合を狙える3人を中心に戦術を組みたてつつ、中島や大久保陣、新城雄大らには展開に合わせながら積極的に動いていくことを確認した。

 

そのプラン通りにレースは動く。アクチュアルスタートと同時に新城がアタック合戦に加わり、先行を狙う。これは決まらなかったものの、大久保も前方に構え、続くチャンスを探る。そうした流れから、中島が一瞬のタイミングをモノにして集団から飛び出した。先にアタックした選手に追随する形で合流すると、集団はこれらの動きを容認。スタートからおおよそ8km進んだところで逃げグループが形成された。

 

集団に対して約2分30秒のリードを得た中島らのグループ。最初の見せ場となったのが、39.4km地点に設けられたこの1回目の中間スプリントポイント。各選手が様子をうかがうなか、他の選手たちとは逆サイドから加速した中島がライバルの追い上げをかわして1位通過。ここで5ポイントを獲得する。

 

その後もレース全体には大きな変化はなく、針路を南西にとりながら進む。2回目の中間スプリントは74.13km地点に設定され、ここでも中島が動いた。他選手のスピードアップを見逃さず番手につけると、スプリントポイント手前で先頭へ。スプリント力の違いを見せて、再度の1位通過とし、さらに5ポイントを得た。

 

この直後から1級山岳の上りが始まり、集団が逃げグループに迫っていく。先頭の9人は上りの中腹で前後に分かれると、2選手を残して中島らが集団へと戻る。この上りの頂上ではトマが全体の4番手で通過し、山岳ポイント8点を獲得している。

 

山岳ポイント通過時のスピードアップで一時的にトマら3選手が集団から先行し、逃げていた2人に下りで追いついたが、すぐに集団も追いつき、レースはふりだしへと戻る。1人がカウンターアタックで飛び出したが、集団は無理に追うことはせず、約2分30秒差でしばし推移。このステージをリーダーチームとしてスタートしたフロイドズプロサイクリングのコントロールによって、2級山岳ポイントを通過した直後に逃げていた選手を吸収。再びカウンターアタックの応酬となったが、いずれも決定打には至らず集団は1つのままフィニッシュを目指していくムードになった。

 

だが、そんな流れを変えるべくトマが動く。残り11kmでアタックすると、2選手を引き連れ先行を図る。一時は20秒ほどの差とするが、最終局面に向けてスピードを上げるメイン集団も譲らない。トマの攻撃は約4kmのリードで終わるが、レースを活性化させる効果的なチャレンジとなった。

 

このまま勝負はスプリントにゆだねられた。有力チームがトレインを形成し主導権争いを激化させる中、中島がポジションを上げていく。集団前方をキープしてステージ優勝争いに加わると、上位陣とともにフィニッシュラインを通過。ステージ順位は8位だった。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

 

逃げ、フィニッシュと再三のスプリントを発揮した中島は、ステージ8位によって8ポイントを獲得。2回の中間スプリントで得ていた10ポイントと合わせて、合計31点としてポイント賞争いで首位に浮上。第1ステージでの3位と合わせ、今大会は持ち味のスピードを発揮するシーンが多くあることを示す形としている。レース後にはポディウムに登壇し、グリーンのリーダージャージに袖を通している。

 

ここまでの3日間を終えて、KINAN Cycling Teamは個人総合とポイント賞で上位を狙えるポジションに位置する。残りの2ステージは、各賞での順位のジャンプアップが主要ミッションとなる。なお、この日のステージの途中でマルコスが落車しているが、大きなダメージはなく、問題なくレースを続行する。

 

続く第4ステージから大会は後半戦へ。序盤から上り基調で、やがて3級山岳ポイントへ。この地点を通過後も上りが続き、中盤にかけていったん下った後、標高にして900m近くのポイントまでおおよそ50kmに及ぶ上り基調が続く。この間に2級山岳ポイントを通過するほか、急坂区間も控える。166.56kmで争われるこのステージを終えた時点で、総合成績の形勢が見えている可能性もある。

 

ツール・ド・台湾第3ステージ(158.5km)結果

1 ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チームブリッジレーン) 3 時間49分2秒

2 ペン・ユアンタン(チャイニーズタイペイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム) +0秒

3 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)

4 ブライアン・ゴメス(コロンビア、マンサナ・ポストボン)

5 エドウィン・アビラ(コロンビア、イスラエルサイクリングアカデミー)

6 トラヴィス・マッケイブ(アメリカ、フロイドズプロサイクリング)

8 中島康晴(KINAN Cycling Team)

14 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 

31 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 

37 新城雄大(KINAN Cycling Team) 

59 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)

87 大久保陣(KINAN Cycling Team) +17分15秒

 

個人総合成績

1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 8時間19分39秒

2 ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チームブリッジレーン) +0秒

3 ジョナサン・クラーク(オーストラリア、フロイドズプロサイクリング)

4 ネイサン・アール(オーストラリア、イスラエルサイクリングアカデミー) +6秒

5 フェン・チュンカイ(チャイニーズタイペイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム) +10秒

6 ヘイデン・マッコーミック(オーストラリア、チームブリッジレーン)

13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 

16 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 

35 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)

44 新城雄大(KINAN Cycling Team) +56秒

67 中島康晴(KINAN Cycling Team) +7分48秒

94 大久保陣(KINAN Cycling Team) +25分54秒

 

ポイント賞

1 中島康晴(KINAN Cycling Team) 31pts

28 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 2pts

 

山岳賞

1 ウィルマル・パレデス(コロンビア、マンサナ・ポストボン) 27pts

5 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 15pts

17 新城雄大(KINAN Cycling Team) 3pts

 

チーム総合

1 マンサナ・ポストボン 24時間59分27秒

2 KINAN Cycling Team

 

 

 

Voice from the Finish Line

中島康晴

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

 

「ポイント賞でトップに立つことが今日の目標の1つで、それが達成できたことはよかった。明日(第4ステージ)が山岳なので、その結果を受けてポイント賞を守るべきかを判断することになるが、キープゴーイングの姿勢で、できる限り獲得したジャージを守れるよう走りたい。

スタート直後は(新城)雄大も(大久保)陣も前を狙って動いてくれていて、そうした展開の中から自分が逃げに入る形になった。一発のアタックで逃げを決められたけど、2人が積極的に動いてくれたおかげ。フレッシュな状態で逃げに加わることができた。

シーズン序盤のレースだがよいリズムで戦うことができている。チームの今大会最大の目標は個人総合優勝なので、自分もそれに続けるようチームを盛り立てていきたい」

 

 

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