KINAN Cycling Team 中島康晴ポイント賞獲得! ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)第5ステージ レポート

中島康晴がツール・ド・台湾ポイント賞を獲得
ステージ7位でフィニッシュし危なげなくリードを守り切る

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

 

●ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)

第5ステージ 屏東県 192.8km

 

 

●KINAN Cycling Team出場選手

大久保陣  マルコス・ガルシア  サルバドール・グアルディオラ

トマ・ルバ  中島康晴  新城雄大

 

 

台湾をおおよそ北から南に縦断したツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)は、3月21日に5日間の戦いに幕が下りた。この大会に初出場を果たしたKINAN Cycling Teamは、ポイント賞のグリーンジャージでスタートした中島康晴がその座を守り切り、賞を確定。ステージでも7位に入り、最後までアグレッシブな姿勢を崩さず大会を終えた。

 

平坦あり、山岳ありと、バリエーション豊かなコース設定で熱戦が展開された今大会。中島康晴が第3ステージでポイント賞争いで首位に立ち、グリーンジャージに袖を通した。さらに、第4ステージでも得点を加算し、ここまでリードを守っている。

 

そして大会最終日。全5ステージの戦いは、21日に行われる192.8kmを残すのみとなった。ルートはおおよそ海沿いを走る設定で、中盤にかけては南シナ海沿いを往復する。クライマックスは、大鵬湾を囲うサーキットコースをおおよそ4周回。その間に2回設定されている中間スプリントは、総合成績のジャンプアップをかけたボーナスタイム争いや、ポイント賞を賭けたスプリンターたちの戦いなど、さまざまな要素が秘める。レースとしては平坦ステージにカテゴライズされ、定石であればスプリンターの競演となるところだが、個人総合が僅差での争いとなっていることもあり、あらゆる展開が想定された。

 

それらを受けてKINAN Cycling Teamとしては、中島のグリーンジャージを最優先しつつ、首位から総合タイム差16秒につけるトマ・ルバ、サルバドール・グアルディオラ、マルコス・ガルシアによる順位のジャンプアップの可能性を模索していくこととなった。

 

迎えたレースは、スタート直後からアタックと集団による吸収との繰り返し。数人がリードを奪うも、そのほとんどに総合での上位進出の可能性を持つ選手たちが入るため、それを嫌うチームが追いかけ、やがてキャッチする流れに。KINAN勢も新城雄大が逃げにトライしたほか、トマも総合争いのライバルたちと協調して先行を図るが、いずれも実らない。

 

出入りの連続で激しさを増すプロトン内でアクシデントが発生。スタートから60kmほど進んだポイントで数人がクラッシュ。大久保陣が巻き込まれ、地面に叩きつけられてしまう。落車のダメージによりレース続行は難しいと判断し、大事をとってリタイアすることとなった。

 

残った5選手でのレースとなったKINAN勢は、70km付近でようやく形成された逃げグループには合流せず、集団内に待機。リーダーチームが逃げを容認し、集団のコントロールを始めたことでレースは落ち着きを見せる。逃げグループがコースを逸脱するハプニングがあり、一時レースがストップしたが、タイム差を維持して再スタート。その後は淡々と進んだ。

 

距離を追うにつれ集団が逃げグループとの差を着々と縮め、大鵬湾沿いの周回コースに入ったタイミングで先行していたメンバーは全員吸収。新たに1人がアタックし、独走を開始したが、集団は射程圏内にとどめながら進行する。

 

サーキット2周回目に入ると、中間スプリントに向けて集団は活性化。中島のポイント賞がかかるKINAN勢も隊列を組んで集団前方へとポジショニング。だが、ここはボーナスタイムを狙う総合上位陣がメインの争いに。ポイント獲得に状況を整えていた中島だったが、総合勢をリスペクトし自らのスプリントは行わず。続く3周回目に設定された中間スプリントも同様に総合上位陣の争いとなった。

 

しばらく続いた1人逃げは、最終周回でふりだしに。フィニッシュまでの約10kmは、スプリントに向けた主導権争いへと変化。KINAN勢もサルバドールやトマらが前方へと姿を見せ、中島のスプリントポジション固めに従事。最後を託された中島は、好位置へ自ら切れ込んで勝負に挑んだ。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

 

残り約200mから左へとコーナーリングをしながらの変則レイアウトでの集団スプリント。中島はライバルたちの先着こそ許したが、7位でフィニッシュラインを通過。肝心のポイントは9点を獲得。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

 

 

ポイント賞をかけて争った他選手の順位との総合により、中島は同賞を守り切ることに成功。グリーンジャージを確定。第3ステージで得たリーダージャージを最後まで奪われることなく戦い抜いた。

 

個人総合ではサルバドールがチーム最上位の13位。トマも15位に続き、それぞれUCIポイントを5点ずつ獲得。大会を通じては、第1ステージ3位の中島獲得分と合わせて13点をゲット。また、チーム総合ではトップと同タイムで3位としている。なお、途中リタイアの大久保は頭部に裂傷を負ったものの、処置の後にチームへと戻っている。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

 

これまでステージレースでの総合成績や、山岳での走りでインパクトを残すことの多かったチームは、スプリンターの華ともいえるポイント賞争いでも結果を出し、新たな一面を今大会で披露。総合でも上位を狙える位置で5日間走り続けたことも含め、山岳・平坦と総合的に戦えるチームのスタイルが実ったといえそうだ。また、スプリントでは中島だけではなく、出場した6選手がそれぞれの役割を意識して奮闘。ポイント賞のグリーンジャージ獲得に至った最大の要因となった。

 

KINAN Cycling Teamは引き続き充実のレース活動を進める。次戦は3月22~24日のツール・ド・とちぎ(UCIアジアツアー2.2)。台湾で得た勢いのまま、国内UCI国際レースでも結果を求めていく。

 

ツール・ド・台湾第5ステージ(192.8km)結果

1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 4時間26分20秒

2 エリック・ヤング(アメリカ、エレベート・KHSプロサイクリング) +0秒

3 吉田隼人(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)

4 モハマド・アッブドゥルハリル(マレーシア、チームサプラサイクリング)

5 トラヴィス・マッケイブ(アメリカ、フロイドズプロサイクリング)

6 ニコラス・ホワイト(オーストラリア、チームブリッジレーン)

7 中島康晴(KINAN Cycling Team)

33 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 

53 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 

61 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)

88 新城雄大(KINAN Cycling Team) +19秒

DNF 大久保陣(KINAN Cycling Team) 

 

個人総合成績

1 ジョナサン・クラーク(オーストラリア、フロイドズプロサイクリング) 16時間44分14秒

2 ジェームス・ピッコリ(カナダ、エレベート・KHSプロサイクリング) +6秒

3 エティエンヌ・ファンエムペル(オランダ、ネーリソットーリ・セッレイタリア・KTM)

+10秒

4 ネイサン・アール(オーストラリア、イスラエルサイクリングアカデミー) +12秒

5 ディエゴ・オチョア(コロンビア、マンサナ・ポストボン) +13秒

6 ガイ・ニーブ(イスラエル、イスラエルサイクリングアカデミー) +14秒

13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +16秒

15 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 

26 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)

51 新城雄大(KINAN Cycling Team) +14分3秒

65 中島康晴(KINAN Cycling Team) +23分44秒

 

ポイント賞

1 中島康晴(KINAN Cycling Team) 43pts

37 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 5pts

49 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 2pts

 

山岳賞

1 ウィルマル・パレデス(コロンビア、マンサナ・ポストボン) 37pts

4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 20pts

20 新城雄大(KINAN Cycling Team) 3pts

 

チーム総合

1 マンサナ・ポストボン 36時間54分30秒

3 KINAN Cycling Team +0秒

 

 

Voice from the Finish Line

中島康晴

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

 

「ポイント賞を獲得できてとてもうれしい。チームメートがジャージ獲得のために働いてくれて、それに応えることができてよかった。ただ、ステージ優勝がしたかったというのが正直なところ。

チームの総合系ライダーも自分のスプリントのために仕事をしてくれて、そうした姿勢がKINANはスプリントもできるということを他チームにアピールする材料になった。特に、グリーンジャージを着てからは集団内でもリスペクトしてもらっていることを実感できたし、何よりチームとしての戦術の幅が生まれると思う。今後のレースに向けて、大きなきっかけにできたと感じている。

昨シーズン、自分がスリランカ Tカップで個人総合優勝してからチームに勢いが生まれたといろいろな方に言っていただけた。今回も、このポイント賞を機にチームメートが続いてくれると信じている」

 

 

石田監督奮闘記 過去記事はこちらから!

 

 

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