KINAN Cycling Team 中島康晴UCIポイント獲得! ツール・ド・イスカンダル・ジョホール(UCIアジアツアー2.2)第3ステージ レポート

組織力を発揮し中島康晴を個人総合9位へ押し上げることに成功
山本元喜、新城雄大もあわや逃げ切りの快走で見せ場

 

●ツール・ド・イスカンダル・ジョホール(UCIアジアツアー2.2)

第3ステージ クルアン〜ジョホールバル 107.7km

 

●KINAN Cycling Team出場選手

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

(写真左から)

新城雄大    大久保陣    山本元喜     山本大喜     中島康晴

 

 

マレーシアにて開催されてきたUCIアジアツアー2.2クラス「ツール・ド・イスカンダル・ジョホール」は、4月19日に行われた第3ステージをもって閉幕。KINAN Cycling Teamは、レース前半からの組織的な動きで中島康晴の総合順位アップに成功。最終的に個人総合9位とし、UCIポイント圏内でのフィニッシュを果たした。また、山本元喜と新城雄大は逃げで、大久保陣はスプリントで勝機をうかがうなど、大会最終日もアグレッシブな走りを展開した。

 

17日に幕を開けた大会は最終日へ。この日は、クルアンをスタートしてマレー半島を南下。同半島最南端のジョホールバルを目指す107.7kmに設定された。コースは、レース序盤にカテゴリー山岳を通過し、以降は細かいアップダウンをこなしながら進行。とはいえ、大きな変化はないこともあり、これまでの2ステージ同様に平地系ライダーが主役になるものと予想された。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

KINAN Cycling Teamはここまで、中島康晴がチーム最上位の個人総合11位。第2ステージでは中盤以降激しいアタックの応酬となったなか、上位戦線に踏みとどまっている。UCIポイント圏内である10位の選手とは同タイム、さらには9位の選手とも1秒差の接戦。このステージに臨むにあたっては、中島の総合成績とともに、逃げ・スプリントそれぞれを想定してステージ優勝のチャンスも探っていくことを選手間で確認した。

 

その狙い通り、選手たちはリアルスタートから積極的に前方をうかがう動きを見せる。代わる代わるアタックを繰り出し、逃げを狙う。この動きが実ったのはスタートから20km過ぎ。新城が数人で集団からのリードを図ると、山本元と中島も追随。8人の先頭グループが形成され、KINANから3選手が入ることに成功した。

 

数的優位としたKINAN勢が狙ったのは、28.2km地点に設定されたこの日最初の中間スプリントポイント。ボーナスタイムが付与される重要な局面で、中島での上位通過をターゲットとする。その見立て通り、山本元の加速をきっかけに新城が中島を発射。確実に1位通過を果たし、3秒のボーナスタイムを獲得。新城も他選手の動きをチェックしながら3位で通過。ライバルのボーナスタイムを阻止し、中島は暫定で個人総合9位に順位をアップさせた。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

第1中間スプリントを1位で通過、ボーナスタイム3秒を獲得した中島康晴

 

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

新城雄大は3位通過で1秒のボーナスタイムを獲得。他選手のボーナスタイムを阻止する

 

 

その後、中島は総合上位陣のマーク対象となっていることもあり、山本元と新城に逃げを託し、メイン集団へ戻る判断。先頭は総合に関係しない5選手のリードと変わり、メイン集団とのタイム差を着実に広げていく。最大で約2分30秒差とした。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

快調に飛ばす山本元と新城らの先頭グループに対し、メイン集団もスプリント狙いのチームを中心にスピードアップ。フィニッシュまで残り30kmを切ったあたりからはスコールによって激しい風の中でのレースに。勝負は混迷を極めるものとなった。

逃げ切りにかけて粘った山本元と新城だったが、勢いに勝ったメイン集団によって残り6kmで吸収されてしまう。ここからは大久保でのスプリント狙いに切り替え、リードアウトの態勢を整えていく。残り2kmで山本大喜がスピードを上げてメンバーを引き上げると、山本元と新城も役目を果たし、発射台の中島へ。激しい主導権争いの中から、残り500mで一気に加速する。

中島による大久保の発射は残り300mを切ったタイミング。大久保は強い風を受けてのスプリントとなったが、上位陣に食らいついて8位でフィニッシュラインを通過。ステージ優勝には届かなかったが、今大会唯一のスプリントチャンスは、リードアウトからフィニッシュまでの流れに収穫のあるものだった。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

スプリントに参戦した大久保陣は8位

 

これらの結果から、中島は個人総合9位を確定。今大会の目標の1つであったUCIポイント獲得を達成(3点)。また、ステージ優勝こそならずも、毎ステージのアタックや逃げで見せ場を作ったほか、最終日にしてやってきたスプリントにも参戦。総合成績だけにとどまらない、幅のある戦いを3日間通して実行した。

1月のシーズンイン以降、オセアニアやアジア各地でのUCI国際レースを戦ってきたチームは、いよいよ国内リーグにも照準を定める。次戦はJプロツアー今シーズン初参戦となるJBCF 東日本ロードクラシック群馬大会。国際レースでの戦いで培ってきた連携やフィジカルコンディションを、国内戦でも反映させていくことになる。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

一時単独で集団に対してリードを奪った山本大喜

 

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

 

ツール・ド・イスカンダル・ジョホール第3ステージ(107.7km)結果

1 ワン・ジュンヨン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) 2時間14分48秒

2 チェン・ジウェン(中国、ジャイアントサイクリングチーム) +0秒

3 アンドレ・ローイ(オランダ、タイユアンミオジェサイクリングチーム)

4 アクマルハキーム・ザカリア(マレーシア、チームサプラサイクリング)

5 ヨサンディ・オエトモ(インドネシア、カスタムズサイクリングチーム)

6 イルワンディ・ラカセク(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム)

8 大久保陣(KINAN Cycling Team)

29 中島康晴(KINAN Cycling Team) 

61 山本元喜(KINAN Cycling Team) 

75 新城雄大(KINAN Cycling Team) +16秒

76 山本大喜(KINAN Cycling Team) 

 

個人総合成績

1 マリオ・フォイト(ドイツ、チームサプラサイクリング) 8時間33分46秒

2 内間康平(チームUKYO) +2秒

3 クリスティアン・ライレアヌ(モルドバ、チームサプラサイクリング) +3秒

4 ツェン・ツァン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +8秒

5 ドミニク・ペレス(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21) +12秒

6 ライアン・ロス(カナダ、Xスピードユナイテッド) +38秒

9 中島康晴(KINAN Cycling Team) +1分5秒

16 山本元喜(KINAN Cycling Team) +1分27秒

33 新城雄大(KINAN Cycling Team) +2分30秒

51 大久保陣(KINAN Cycling Team) +12分12秒

78 山本大喜(KINAN Cycling Team) +12分28秒

 

ポイント賞

1 ライアン・ロス(カナダ、Xスピードユナイテッド) 25pts

12 中島康晴(KINAN Cycling Team) 11pts

20 山本元喜(KINAN Cycling Team) 5pts

22 新城雄大(KINAN Cycling Team) 5pts

29 大久保陣(KINAN Cycling Team) 3pts

 

山岳賞

1 マシュー・ゼノヴィッチ(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) 6pts

 

チーム総合

1 チームサプラサイクリング 25時間42分13秒

5 KINAN Cycling Team +4分2秒

 

Voice from the Finish Line

中島康晴

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

「今日はステージ優勝と自らの総合ジャンプアップをテーマに臨んだ。逃げに加わった局面は、(新城)雄大が先に前へ行っていて、そこに(山本)元喜と自分がジョイントする形だった。中間スプリントポイントの手前でチャンスがめぐってくると読んでいて、脚を温存しながらタイミング測っていたが、上手く逃げグループに加わることができた。中間スプリントポイントでは元喜と雄大がしっかり組み立ててくれて、余裕をもってトップ通過させてもらった。

スプリントに向けては、(山本)大喜が残り2kmから引き上げてくれて、さらには雄大のアシストもあったので、自分と(大久保)陣がセットで最終局面まで持ち込むことができた。ただ、残り500mから自分が加速する役目だったが、エースの陣が風を受けるような状況にしてしまったことは反省点。スプリントへとつなげる流れはよくなっているので、これからさらに良いものにしていきたい。

UCIポイント圏内でフィニッシュする目標が達成できたことはよかった。日本人メンバーだけでも戦えるところを証明したかったし、自分が上位フィニッシュできたことはみんなのおかげでもある。今回のメンバーでいかに戦っていくか、課題がいろいろと見えてきたので、今度は勝利につなげられるよう取り組んでいきたい。 

いよいよ日本のファンのみなさんの前でレースができる時期がやってきてモチベーションが高まっている。1月のニュージーランドでのシーズンインからこれまでに培ってきたものを発揮したい。Jプロツアー、ツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・熊野と、チーム一丸となって結果を求めていきたい」

 

 

ツール・ド・イスカンダル・ジョホール(Tour de Iskandar Johor)

カテゴリー:UCIアジアツアー2.2

会期:4月17~19日

 

第1ステージ 4月17日

イスカンダル・プテリ〜バトゥー・パハト 112.9km

第2ステージ 4月18日

ムアル〜ヨン・ペン 172.4km

第3ステージ 4月19日

クルアン〜ジョホールバル 107.7km

全3ステージ・総距離403.0km

 

大会公式ウェブサイト

https://tourdeiskandar.org/

 

 

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