KINAN Cycling Team ツール・ド・コリア第1ステージ レポート

年連続出場のツール・ド・コリア
幕開けの63km短距離ステージは中島が11位でスタート

●ツール・ド・コリア(UCIアジアツアー2.1)

第1ステージ 群山 63km

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

●KINAN Cycling Team出場選手

山本元喜

大久保陣

サルバドール・グアルディオラ

トマ・ルバ

中島康晴

新城雄大

 

 

 

お隣・韓国で最大級のステージレースであるツール・ド・コリアが6月12日に開幕。第1ステージ63kmの短距離ステージが設定され、スプリントに挑んだ中島康晴が11位。2回の中間スプリントにもトライするなど、果敢な走りを見せた。大会はここから総距離594.9kmの戦いが本格化。プロトンは最終目的地である首都・ソウルに向けて進んでいく。

 

KINAN Cycling Teamにとって3年連続の出場となる今大会。例年スピード域の高いレースが展開され、スプリンターやアタッカーが活躍する場となっている。ただ、今年は第4ステージに上りフィニッシュが設けられるなど、これまで以上にオールラウンドな力が求められるステージ編成となっている。チームもこうした流れに対応すべく、山本元喜、大久保陣、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の6選手をセレクトしている。

 

大会初日は同国中西部の群山市でのショートステージ。「ウンパ・レイクパーク」を10周回する63kmに設定され、3周目と7周目にそれぞれ中間スプリントポイントが敷かれる。おおむね平坦ながら、道幅の狭い区間や繰り返しやってくるコーナー、スピード抑制のバンプや道路中央のキャットアイといった障害物もコース内にはあり、それらがレースに影響を与えることも考えられた。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

これらの要素を加味しつつ、チームは大久保を軸にスプリントにトライすることを確認。UCIプロコンチネンタルチームなど、実力派チームがそろう中で最善を尽くすことに集中した。

 

迎えたレースは、山本のスタートアタックに始まり、各選手が繰り返し前方をうかがう。3周目にはサルバドールが単独で飛び出し、集団に対して一時数秒のリードを得る場面も。逃げには至らなかったが、KINAN勢の積極性が序盤から目立った。

 

3周目の終わりに設定された1回目の中間スプリントポイントに向けては、中島が集団前方の好位置を確保してチャンスをうかがう。3番手でスプリントを開始した中島は有力スプリンターたちと互角の走りを見せるが、ここは4位通過。3位までに付与されるポイントとボーナスタイムはお預けとなった。

 

その後もKINAN勢は代わる代わる前方で揺さぶりをかけていく。中盤からはスプリントフィニッシュをもくろむチームが中心となって集団の統率を図るが、激しい出入りは繰り返される。7周目の最後に設けられた2回目の中間スプリントポイントへは、中島が再び好位置を確保して上位通過を狙う。ここでも有力選手との激戦となり、再度の4位通過。あと一歩、ポイントとボーナスタイム獲得には届かなかった。

 

この直後には新城が先頭に出てペースアップ。この動きをきっかけに2人が集団から飛び出すが、やがて先頭は1人となり、集団は30秒程度のタイム差で追う形となる。KINAN勢は集団に待機し、集団内での位置取りを固めていった。

 

逃げ1人対集団の構図のまま、レースは最終周回へ。KINAN勢はサルバドールと新城、そして中島らがトレインを形成し着々と最終局面に向けて状況を整えていった。しかし、残り5kmを切ったところで集団前方でクラッシュが発生し、新城が巻き込まれてしまう。最終局面へは落車を回避した5選手で向かっていくことになった。

 

スプリントを狙うチームが集団のスピードを上げると、1人逃げに対して勢いの違いは歴然。残り3kmで逃げをパスすると、あとはフィニッシュに向けての主導権争い。各チームのエーススプリンターを位置取りを争いながら、最終コーナーへと突入。中島はここを10番手で抜けていった。

 

このコーナーを過ぎると、残りは200m。上位を狙って加速した中島は有力スプリンターと対峙し、結果的に11位でのフィニッシュ。そのほか、サルバドール、トマ、山本がメイン集団内で続いた。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

KINAN勢は5選手がフィニッシュラインを通過したが、新城はレース復帰はならず、大会初日でリタイアに終わった。なお、レース後に病院へ搬送されたが、骨には異常がなく、今後に向けては経過を見ていくことになる。

 

翌13日からはラインステージが始まる。第2ステージは、天安から丹陽までの161.6km。中盤に今大会最初のカテゴリー山岳となる3級のポイントを越え、フィニッシュを目指していく。前後半ともに山岳にカテゴライズされない上りが控えているほか、最後の500mも上り基調。スピードと登坂力が試されるレイアウトになっている。

 

 

ツール・ド・コリア第1ステージ(63km)結果

1 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) 1時間21分56秒

2 ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +0秒

3 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、イスラエルサイクリングアカデミー)

4 ブレイク・クイック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)

5 モレーノ・マルチェッティ(イタリア、ネーリソットーリ・セッレイタリア・KTM)

6 コルビン・ストロング(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル)

11 中島康晴(KINAN Cycling Team)

15 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 

28 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 

34 山本元喜(KINAN Cycling Team) 

87 大久保陣(KINAN Cycling Team) +38秒

DNF 新城雄大(KINAN Cycling Team) 

 

個人総合

1 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) 1時間21分45秒

2 ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +1秒

3 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、イスラエルサイクリングアカデミー) +2秒

4 ブレイク・クイック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +11秒

5 モレーノ・マルチェッティ(イタリア、ネーリソットーリ・セッレイタリア・KTM)

6 コルビン・ストロング(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル)

11 中島康晴(KINAN Cycling Team)

15 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 

28 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 

34 山本元喜(KINAN Cycling Team) 

90 大久保陣(KINAN Cycling Team) +49秒

 

スプリント賞

1 ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 21pts

10 中島康晴(KINAN Cycling Team) 7pts

15 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 1pts

 

チーム総合

1 チーム UKYO 4時間5分48秒

5 KINAN Cycling Team +0秒

 

 

 

Voice from the Finish Line

大久保陣

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

「ポジショニングが悪かったことと、テクニカルなコースに対応しきれなかったあたりが反省点。明日以降もチャンスはあるので、切り替えて自分のため、そしてチームのためにしっかり走りたい。

5月のツアー・オブ・ジャパンも含めて、個人的には流れがよくないことを感じている。1つきっかけをつかむことができれば流れを変えていけると思うので、リザルトを残して目に見える形でこの状況を打ち破りたいと思う」

 

 

中島康晴

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

「テクニカルなコースレイアウトだったので、チームみんなでできる限り前方に位置することを心掛けた。その分、脚を無理に使うことなく、ポジショニングも上手くいっていたので、自らを試す意味で2回の中間スプリントにもトライした。最終局面はみんなで位置取りをしてスプリントに備えたが、11位という結果となった。この順位にはまったく満足していないが、みんなとの連携や個人のレース勘には問題がないことは分かったので、あとはフィジカル面を戻して最終日までにステージ優勝をしたい。

(けがからの復帰戦について)いろんな方のおかげでレースに戻ることができた。心から感謝しているし、それを結果で返せたらと思っているので、引き続き応援をお願いします!」

 

 

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