KINAN Cycling Team ツール・ド・コリア第3ステージ レポート

山と海をめぐったツール・ド・コリア第3ステージ
サルバドールとトマがメイン集団で終え総合上位へ望み

●ツール・ド・コリア(UCIアジアツアー2.1)

第3ステージ 丹陽~三陟 178.3km

 

●KINAN Cycling Team出場選手

山本元喜

大久保陣

サルバドール・グアルディオラ

トマ・ルバ

中島康晴

新城雄大(第1ステージDNF)

 

 

韓国で開催中のステージレース、ツール・ド・コリア(UCIアジアツアー2.1)は大会3日目。6月14日に行われた第3ステージは、フィニッシュ前46kmから飛び出した2選手がそのまま逃げ切り。KINAN Cycling Teamはトマ・ルバとサルバドール・グアルディオラがメイン集団に残ってレースを進め、それぞれ25位と27位。この日のステージ上位2選手をのぞき、個人総合での大きな開きはなく、上位進出に望みをつないでいる。

 

大会は中間地点。第3ステージは丹陽から三陟までの178.3km。今大会の最長ステージで、レース中盤に控える3級山岳ポイントでは標高926mまで駆け上がる。そのままフィードゾーンまで進むと、一気のダウンヒル。後半からは北へ針路をとって海沿いの平坦区間をゆく。

 

第2ステージまでを終えてKINAN Cycling Teamはサルバドールが個人総合8位につける。トップとの総合タイム差は16秒。さらに、トマに加えて中島康晴、山本元喜も同タイムで総合上位進出が可能な位置につける。第1ステージで新城雄大を落車リタイアで失うアクシデントがあったが、「新城の分も!」との思いを各選手が走りで実践し続ける。

 

気合十分で挑んだレース。それを体現するかのごとく、リアルスタート直後から山本が再三アタック。さらに、中島もたびたび集団前方へと姿を見せ、チャンスを図る。KINAN勢に限らず、逃げを狙う選手、かたや大人数の飛び出しを食い止めたいチームなどが混在していたこともあり、激しい攻防が繰り返される。

 

均衡が破られたのは、スタートから50kmを過ぎた直後のこと。1人が抜け出したことをきっかけに、山本らが追走を開始。やがて4人の逃げグループへと変化し、繰り返しの攻撃を実らせた山本もこの中でレースを進めることとなった。

 

ただ、メイン集団は山本ら4人のタイム差を1分30秒前後にとどめ、大差は許さない。山岳ポイントに向けた上りが始まると、その差は縮小傾向となるが、それを見てメイン集団では3選手が抜け出して追走を開始。有力選手が動いたこともあり、KINAN勢からはサルバドールが反応する。

 

その頃、先頭は山本を含む2選手に絞られる。後方も勢いを増し、山岳ポイントを前にメイン集団が先頭グループに合流。山本に加え、前をうかがっていたサルバドールもここはいったん集団へと戻ることになった。

 

頂上からのダウンヒルで6人が逃げを打つが、メイン集団はここでもタイム差を1分前後にコントロール。しばし前方をキープした逃げの6選手は、128.1km地点に設けられた中間スプリントポイントを争った後、いずれの選手もメイン集団に戻ることを選択する。

 

レースがふりだしに戻った直後、フィニッシュまで46kmを残すタイミングで今度は2選手が集団からアタック。メイン集団がこれを見送ると、その差はあっという間に2分台まで広がる。KINAN勢はメイン集団に山本とサルバドール、トマの3人を残し次なる展開へ備えていく。

 

先頭2人とメイン集団とは2分前後のタイム差のまま残り距離を減らしていく。集団は各チームともに人数を減らしていたこともあり、集団をコントロールできるチームが少ない状況。追撃を図りたいところだが、形成に大きな変化はないまま終盤へと突入した。

 

フィニッシュまで残り距離が15kmを切ると、集団ではアタックが散発。残り5kmを切ってからはトマが数回チャレンジしたほか、残り2kmでは集団が牽制気味になったのを見てサルバドールが数人と飛び出すが、最終局面で集団に追いつかれてしまう。

 

結局、先頭の2人は逃げ切りに成功。その1分25秒後、トマとサルバドールを含んだメイン集団がフィニッシュラインを通過した。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

これにより、総合成績も変動。この日のステージ上位2人が個人総合でもトップ2を占めるが、3位以下は混戦模様。サルバドールはトップとの総合タイム差1分19秒の11位、トマは同タイムで19位。なお、個人総合3位とのタイム差は16秒となっている。

 

その他のKINANメンバーは、序盤からレースを積極的に動かした山本は後方へと下がってのフィニッシュ。中島もステージを完了し次へと駒を進めているが、山岳で後れをとった大久保陣は前への復帰はかなわずリタイア。残るステージは4選手で戦うこととなった

 

15日に行われる第4ステージは、127kmとレース距離は短いものの、その中に急坂が数々待ち受ける難コース。韓国東海岸を北上するルートは、36.6km地点で4級山岳ポイントを通過し、74.7km地点に中間スプリントポイントを設定。フィニッシュまでのレース終盤20kmは急坂が立て続けに登場。最後は固城に設けられる上りフィニッシュへ飛び込む。コースの難易度から見て、今大会のクイーンステージと目されている。

 

ツール・ド・コリア第3ステージ(178.3km)結果

1 ベンジャミン・ペリー(カナダ、イスラエルサイクリングアカデミー) 4時間1分18秒

2 フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +1秒

3 コルビン・ストロング(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) +1分25秒

4 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO)

5 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、イスラエルサイクリングアカデミー)

6 ミン・キョンホ(韓国、ソウルサイクリング)

25 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 

27 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)

51 山本元喜(KINAN Cycling Team) +11分34秒

60 中島康晴(KINAN Cycling Team) +15分30秒

DNF 大久保陣(KINAN Cycling Team) 

 

個人総合

1 フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 9時間12分41秒

2 ベンジャミン・ペリー(カナダ、イスラエルサイクリングアカデミー) +41秒

3 ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +1分3秒

4 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) +1分8秒

5 コルビン・ストロング(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) +1分11秒

6 チェ・ヒョンミン(韓国、グムサンインサン・チェロ) +1分16秒

11 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分19秒

19 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 

47 山本元喜(KINAN Cycling Team) +11分28秒

60 中島康晴(KINAN Cycling Team) +15分44秒

 

スプリント賞

1 ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 44pts

19 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 6pts

25 中島康晴(KINAN Cycling Team) 4pts

 

山岳賞

1 ジェームス・オラム(オーストラリア、ミッチェルトン・バイクエクスチェンジ) 6pts

 

チーム総合

1 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ 27時間40分36秒

10 KINAN Cycling Team +11分33秒

 

 

Voice from the Finish Line

サルバドール・グアルディオラ

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 

「調子よく今日のステージに臨むことができた。山岳ではマークすべき選手がアタックしていたので、しっかりチェックして前方でレースを進めた。最後は残り2kmでアタックして上位を狙ったが、残り数百メートルでキャッチされてしまった

できればステージ3位は押さえて、ボーナスタイムを獲得したかった。成功していれば、今日の時点で個人総合トップ5により近づくことができていた。個人的にも目標とすべき順位なので、今日は残念だったが明日以降もトライを繰り返してUCIポイント獲得につなげたい。挑戦し続けるよ!」

 

 

 

 

 

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