ヘラルド・サン・ツアー KINAN Cycling Team 第2ステージレポート

今大会1つ目の山頂フィニッシュでトマ・ルバが9
山本、サルバドールらも積極的なアタックでレースを動かす

 

●ジャイコ・ヘラルド・サン・ツアー(UCIオセアニアツアー2.1)

第2ステージ ビーチワース-フォールズ・クリーク 117.6km

 

●KINAN Cycling Team出場選手

 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

山本元喜

椿大志

マルコス・ガルシア

サルバドール・グアルディオラ

トマ・ルバ

中島康晴

新城雄大

 

KINAN Cycling Teamが出場中のヘラルド・サン・ツアーは2月6日に第2ステージを実施。今大会1つ目の山頂フィニッシュとなるステージで、トマ・ルバが9位でフィニッシュ。UCIワールドチームがレースをコントロールする中で粘りを見せて、上位を確保した。また、序盤からの逃げに山本元喜が加わったほか、山岳に入ってからはサルバドール・グアルディオラもアタックでレースを活性化。積極策を実らせた。

 

大会は2日目にして早くもポイントとなるステージが設定された。レース距離こそ117.6kmと短めながら、フィニッシュまでの約30kmは本格的な山岳登坂となる。平均勾配こそ3.9%ながら、断続的に下りと急坂が待ち受け、走りのリズムとスタミナが要求されるコース設定。この日だけで獲得標高は2600m。クライマー向けの舞台は、大会前半のヤマ場であり、総合争いにおいても重要な位置づけとなる。

 

KINAN Cycling Teamは第1ステージで、中島康晴が8位。UCIワールドチーム勢が終始コントロールしたなか、フィニッシュ前でのスプリントに賭けて選手たちが連携し、中島を前方へと送り出した。ワールドクラスのレースでも十分に戦えることを示し、激戦必至の第2ステージを迎えることとなった。

 

レースは、椿大志のスタートアタックで幕を開ける。これは決まらなかったものの、新城雄大も続き、序盤から速い展開を作り出していく。逃げが決まったのは10km過ぎ。数人の飛び出しに反応した山本が前方に合流。やがて先頭は7人となって、そのまま逃げの態勢に入っていくこととなった。

 

メイン集団の容認を得た7人は、最大で約3分のリードを確保。この構図が保たれたまま、レースは中盤までを過ぎていく。先頭を走る山本をのぞく6人は集団に待機。長い上りとなる山岳に向けて状勢を整えていった。

  ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

しばし逃げ続けた山本たちだったが、85.4km地点に設けられた、この日2つ目の中間スプリントポイントを前に2人がアタック。これをきっかけに数人ずつのパックへと変化。山本は第3グループに位置して、フォールズ・クリークへの上りへと入っていく。

 

上りが始まるとともに、メイン集団もUCIワールドチームを中心にスピードアップ。長い時間逃げ続けた山本らも徐々に集団へと引き戻され、精鋭たちによる山岳勝負へムードが高まっていく。

 

序盤から積極策を敷いてきたKINAN勢は、山岳に入ってもその姿勢を崩さない。フィニッシュまで残り15kmになろうかというタイミングで動いたのはサルバドール。集団から抜け出しを図ると、最後まで逃げ続けていた1人をパスして先頭へ。これは一時的なもので、集団に戻ることとなるが、終盤の勝負どころに向けてレースを活性化させた。

 

上りでもUCIワールドチーム勢のコントロールは変わらず。残り10kmを切って単独での飛び出しも見られたが、ミッチェルトン・スコットやチーム サンウェブのアシスト陣が射程圏内にとらえながら、キャッチするタイミングを図る。フィニッシュまで5kmを切ってすべてのアタックが封じられると、勝負は集団に残った選手たちによるものへ。この段階でKINAN勢はトマとマルコス・ガルシアが残り、上位進出へのチャンスをうかがった。

 

最終局面に向けて主導権を握ったチーム サンウェブのハイスピードの牽引に、残り3kmを目前にトマもマルコスも引き離されてしまうが、両者とも前方が見える位置で粘りを見せる。ステージ優勝争いへの復帰こそならなかったものの、トマがトップから1分5秒差の9位、マルコスが2分11秒差の15位とまとめ、今大会最初の山岳ステージを終えた。

 

チームとしてのアグレッシブな走りを実らせ、トマとマルコスを前方へと送り出したKINAN勢。他のメンバーも山頂まで走り切り、次のステージへと駒を進めている。なお、この日を終えての総合成績は、ステージ順位と同様にトマが9位、マルコスが15位としている。

 

今大会の中日となる第3ステージは、最長の178.1km。序盤に高度にして約400mを上るカテゴリー山岳がそびえ、その後も大小さまざまなアップダウンが控える。後半に入って平坦基調がしばし続くが、フィニッシュ前約16kmで3級山岳が登場。頂上からフィニッシュまでは下りと平坦とあって、最終盤はスピードが試されることに。あらゆる展開が考えられるだけに、チャンスをものにすべく積極的にレースを動かしていくことが求められる。

 

ジャイコ・ヘラルド・サン・ツアー2020 第2ステージ(117.6km)結果

1 ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、チームサンウェブ) 3時間6分29秒

2 ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +0秒

3 セバスティアン・バーウィック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)

4 ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFプロサイクリング) +13秒

5 マイケル・ストーラー(オーストラリア、チームサンウェブ) +37秒

6 ジェシー・イワート(オーストラリア、チームサプラサイクリング) +49秒

9 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team +15

15 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team +211

32 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team +857

70 椿大志(KINAN Cycling Team +1927

72 中島康晴(KINAN Cycling Team +218

73 山本元喜(KINAN Cycling Team +2115

79 新城雄大(KINAN Cycling Team +2434

 

個人総合

1 ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、チーム サンウェブ) 5時間43分1秒

2 ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +4秒

3 セバスティアン・バーウィック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +6秒

4 ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFプロサイクリング) +23秒

5 マイケル・ストーラー(オーストラリア、チーム サンウェブ) +47秒

6 ジェシー・イワート(オーストラリア、チーム サプラサイクリング) +59秒

9 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team +115

15 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team +221

32 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team +97

66 椿大志(KINAN Cycling Team +1937

72 中島康晴(KINAN Cycling Team +2118

73 山本元喜(KINAN Cycling Team +2125

79 新城雄大(KINAN Cycling Team +2444

 

ポイント賞

1 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、チーム ブリッジレーン) 14pts

 

山岳賞

1 ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、チーム サンウェブ) 24pts

 

チーム総合

1 チーム サンウェブ 17時間11分19秒

5 KINAN Cycling Team +1027

 

Voice from the Finish Line

トマ・ルバ

 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

「(ステージ9位については)良くも悪くもない結果だ。100%の調子ではない中では悪くないリザルトだが、自分のコンディションからして今日できることは限られていた。とにかく前をフォローするだけに集中していて、欲を言えばステージポディウムに上がりたいと思ったけど、さすがに今日は厳しかった。

 

少し疲れを感じていて、みんなも同様だとは思うけれど、明日のステージはここまでと同じように速いレースになると予想しているので、トラブルには注意しながら回復させたい。個人的には第4ステージにフォーカスしている。

 

やはりUCIワールドチームはレベルが高い。アジアツアーであればわれわれがレースをコントロールしたり、順位を守る立場になることが多いが、今回は彼らの実力や経験を感じるレースになっている。そうした中でもしっかりと結果を残せるよう戦いたい。第4ステージはトライするよ!」

 

 

~~お知らせ!~~

Cyclejamでは、

更新情報やニュースをお届けするツイッターを配信中!

みなさん、フォローお願いします!!

@Cyclejaminfo

facebookもよろしくお願いします♪

https://www.facebook.com/cyclejaminfo

 

 

  

   

  


コメントは受け付けていません。